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ブックマーク / emerose.hatenablog.com (6)

  • 植原 [2008] 反省・合理性・分業体制 - Ueberreichung der Emerose

    http://hps.c.u-tokyo.ac.jp/publications/kagakushi-kagakutetsugaku/no21/ 植原亮 (2008) 「反省・合理性・分業体制」 『科学史・科学哲学』 No. 21 反省的均衡の問題 ある信念の受容が合理的なのは、それがある規則によって導出されている時だと考えられます。では、その規則の受容は何故合理的であると言えるのでしょうか? 『事実・虚構・予言』のグッドマンは、個別的な推論に対する日常的・直観的判断と、理論的考慮から導かれた規則との間の均衡にその根拠を求めました。後にロールズが言う「反省的均衡」(狭い反省的均衡)です。では、はたして反省的均衡は合理的受容の根拠づけを必ずもたらしてくれるのでしょうか。 例えば、個人間、文化間で均衡点が複数存在する(「発散」)場合、どちらの均衡から得られる規則を受容すべきなのかという問題が生じ

    植原 [2008] 反省・合理性・分業体制 - Ueberreichung der Emerose
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    zmzizm 2022/12/26
  • 理論とシミュレーションの使い分け 唐沢 (2017) - えめばら園

    なぜ心を読みすぎるのか: みきわめと対人関係の心理学 作者: 唐沢かおり出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2017/07/27メディア: 単行この商品を含むブログ (6件) を見る 唐沢かおり (2017). 『なぜ心を読みすぎるのか』(東京大学出版会) 第1章 対人認知を考える視点 第2章 性格特性から見る評価の役割 第3章 行動の原因としての心 第4章 心の推論方略 ←いまここ 第5章 人間としてみる 第6章 道徳性の根拠としての心 第7章 互いにみきわめあう私たち 他人の心的状態を推論するしかたには、「理論説」と「シミュレーション説」の二つがある。それぞれの特徴を見ていこう。 ここでは二つの方略を場合に応じて使い分けられるものと考える。 【理論説】 私たちは他人の心について素朴な理論(「フォーク・サイコロジー」)を持っており、この理論によって他人の心を推論している。 特定

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  • 行為者とは自分自身を演じる即興役者である Velleman (2009) - えめばら園

    How We Get Along 作者: J. David Velleman出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2009/06/25メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る Velleman, D. (2009). How we get along. Cambridge, MA: Cambridge University Press. 1. Acting *** 行為と身体運動の違いは、表面上[overt]同じ行動を含む行為と非行為を比較するとわかる。例えば泣くという行動について(笑いでもいい)。 完全に非意志的な感情の流出として……痛みのショックで涙が出る 完全に計画的な行為として……泣くふり・嘘泣き 物だが意志的な行動として(中間)……痛みのショックを受け切った後、泣くままにまかせること これは情動に駆動されたが、行為者によっ

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  • アコーディオン効果とは何か Bratman[2004] - えめばら園

    http://www.springerlink.com/content/f6u6403123718161/ Bratman, M. (2004) What is the Accordion Effect? ファインバーグによるアコーディオン効果の定式化 ・ファインバーグは「行為と責任」のなかで次のような主張をしている。 「スミスが何か〔A〕を行い、それによってXを引き起こした」というような主張は、スミスに対する「因果的責任の帰属」である。 我々はふつう、「因果的責任の帰属」を「行為者性の帰属」によって置き換えることができる。 この種の「行為者性の帰属」による「因果的責任の帰属」の置き換えを、「アコーディオン効果」と呼ぶ。 (Ex. 「ピーターがドアを開けた、それによって、ポールが驚くことを引き起こした」→「ピーターはポールを驚かせた」) ・アコーディオン効果は、我々の言語が適当な因果的動詞

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  • アフォーダンスは傾向性である 柏端 (2008) - えめばら園

    環境のオントロジー 作者: 河野哲也,齋藤暢人,加地大介,柏端達也,三嶋博之,関博紀,溝口理一郎,染谷昌義,倉田剛出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2008/07メディア: 単行購入: 2人 クリック: 39回この商品を含むブログ (12件) を見る 柏端達也 (2008). 環境の性質――性質のオントロジーに向けて 1 有機体、環境、アフォーダンス 有機体と環境は二者であり、環境は有機体とのかかわりにおいて一定の性質を持つ。その中にはギブソンがアフォーダンスと言ったものが含まれている(ギブソン「この言葉は、動物と環境の相補性を包含している」)。 問:現代の性質論の観点から、アフォーダンスはどのような性質だと考えられるか? 2 関係と関係的性質 ・性質とは? →述語が当てはまるもののクラス ・「相補的」とは? →aの持つ「bより大きい」のような関係的性質と類比によりその「薄い」意味が捉

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  • 直観の構成主義的モデル――実験哲学と存在論 Thomasson (2012) - えめばら園

    http://secure.pdcnet.org/monist/content/monist_2012_0095_0002_0175_0199 Thomasson, A. (2012) Experimental Philosophy and the Methods of Ontology 存在論と概念分析 概念分析は近年様々な攻撃にさらされてきた。この論文では存在論上の議論に焦点を当て、これまでの概念分析批判が殆ど注意を払っていなかった概念分析のモデル、「構成主義的アプローチ」を擁護する。 構成主義的アプローチ:構成的な意味論上の規則を、指示される対象の様相的特性を決定するものとみなす。 1.存在論と概念分析 構成主義的見解を支持する議論は、指示の因果説をめぐる考察からでてくる。 指示の因果説の二つの問題と規則 ある名辞の指示を決定しようとする人が因果的接触を持っているものはたくさんあるの

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    zmzizm 2012/08/13
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