直前減速 長野県軽井沢町のスキーツアーバス転落事故で、バスの時速は事故が起きた約1キロの下り坂で最高時には100キロ前後に達していたことが、県警軽井沢署捜査本部が押収した運行記録計(タコグラフ)の記録から分かった。捜査関係者が明らかにした。転落直前は時速80キロ前後だったことから、フットブレーキが作動するか、エンジンブレーキが利く状態だった可能性がある。事故から22日で1週間。捜査本部は下り坂でバスが速度を抑えられなかった原因の解明を目指す。【巽賢司、尾崎修二】 現場の国道18号「碓氷(うすい)バイパス」の制限時速は50キロ。群馬・長野県境の入山(いりやま)峠から長野県側に入ると、最初の約300メートルは勾配8%の直線の下り坂となっており、この坂でバスが大きく加速した可能性がある。