大阪府が2012年度当初予算案で予定していた府内の朝鮮学校への補助金計上を、取りやめる見通しとなったことが1日、府議会関係者への取材で分かった。11年度補正予算に盛り込んだ同じ補助金の対象が1校に絞り込まれたことに反発した朝鮮学校側から受給申請がないためだ。 計上予定だったのは、9校ある朝鮮初中級学校のうち1校分の約790万円。予算案が審議される2月議会を控え、府は2月末まで学校側の対応を待ち、最終判断する方針だ。 11年度補正予算は<1>教室から金正日総書記の肖像画を撤去<2>朝鮮総連との関係を断ち切る-など、橋下徹前知事(現大阪市長)が設定した支給4要件を満たした9校すべてに支給予定だった。 しかし職員室に肖像画が掲示されている事態がその後に発覚。松井一郎知事の判断で職員室にも肖像画がなかった1校に限り支給する減額修正に転じた。議会では、要件を満たさないことが判明した場合、支給後でも返