クラウドに欠かせないのがスケーラビリティ、つまり大量の処理への対応です。そのためには、大量のマシンに処理を分散させる「スケールアウト」の方法が使われます。扱うデータの形式も、分散処理にふさわしい「キー・バリュー(key-value)」が主流です。前回で解説した「MapReduce」もkeyとvalue形式でデータを扱いますし、データベースにも「分散キー・バリュー型データストア」(以下単にkey-valueストアと呼ぶ)という技術が採用されるようになりつつあります。Googleの「BigTable」もそうです。 特にデータベースの世界では従来、MySQLなどのリレーショナルデータベース(RDB)が一般に用いられていました。しかしRDBは、データの一貫性などを重視するために分散処理がしにくいという欠点があります。そのためGoogleやAmazon.comだけでなく、SNSを手がける企業などが続
![なぜ「キー・バリュー型データストア」が注目されるのか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)