ユーザビリティをがんばったからUXはよくなるだろうと考えるのはあまりに楽観的すぎる。また、ユーザビリティの問題を見落としたり、それを蔑ないがしろにすると、それらの問題点はユーザの経験において爆発し、その企業のCIに泥を塗ることにもなりかねないのだ。 黒須教授 2016年11月8日 ユーザビリティは設計時品質 ユーザビリティという言葉がuse+abilityであり、能力や潜在力の一つであり、また設計時品質(quality in design)であることは既にあちこちで書いているとおりである。つまり、ユーザビリティは、設計を行う際に関係者が注力し、その品質向上に努めるべきものの一つであり、その点では信頼性や安全性、互換性などと同様のものである。しかし、設計時の品質であるために、それが高い利用時品質(quality in use)を保証するものではない。 UXは利用時品質にもとづいた経験であるか