2019年10月2日のブックマーク (1件)

  • 『アド・アストラ』に見る名作映画・文学のエッセンス 丹念に描かれた「孤独とは何か」という問い

    ブラッド・ピット主演最新作『アド・アストラ』は、『2001年宇宙の旅』('68)や『地獄の黙示録』('79)といった名作映画のエッセンスを受け継ぎつつ、現代的な要素をつけ加えて構成されたSF作品だ。撮影や美術の完成度が非常に高く、宇宙空間の魅惑と恐怖をパワフルに擬似体験させてくれる。物語の舞台は近未来。地球では、海王星から飛来する電気嵐(サージ)が原因で、火災や飛行機の墜落などの被害が多発していた。この電気嵐の発生には、主人公の宇宙飛行士ロイ(ブラッド・ピット)の父親、クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)が関与しているのではないかと疑われている。かつて、宇宙探査の途中で死亡したと思われていた父親が、30年ものあいだ太陽系の果てで生き延びていたと知ったロイは、宇宙船に乗り込み海王星を目指し出発した。監督は、『アンダーカヴァー』('07)『エヴァの告白』('13)などで知られるジェームズ・

    『アド・アストラ』に見る名作映画・文学のエッセンス 丹念に描かれた「孤独とは何か」という問い