ブックマーク / realsound.jp (10)

  • 年末企画番外編:ナマニクの「2019年 年間ベストホラー映画TOP10」 昨年に引き続き豊作の1年に

    リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2019年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに加え、今年輝いた俳優たちも紹介。今回は、番外編として2019年に日で上映された(Netflixオリジナル映画含む)洋邦のホラー作品から、ZINE『残酷ホラー映画批評誌 Filthy』発行人である、ホラー映画に造詣深いライター・ナマニクが独自の観点で10をセレクト。(編集部) 1.『CLIMAX クライマックス』 2.『ミッドサマー』(第32回東京国際映画祭にて上映) 3.『ザ・マミー』 4.『ゴーストランドの惨劇』 5.『ザ・バニシング-消失-』 6.『ハイ・ライフ』 7.『セーラ 少女のめざめ』 8.『ハッピー・デス・デイ』、『ハッピー・デス・デイ 2U』 9.『ハウス・ジャック・ビルト』 10.『IT/イット THE END “それ

    年末企画番外編:ナマニクの「2019年 年間ベストホラー映画TOP10」 昨年に引き続き豊作の1年に
  • 『アド・アストラ』に見る名作映画・文学のエッセンス 丹念に描かれた「孤独とは何か」という問い

    ブラッド・ピット主演最新作『アド・アストラ』は、『2001年宇宙の旅』('68)や『地獄の黙示録』('79)といった名作映画のエッセンスを受け継ぎつつ、現代的な要素をつけ加えて構成されたSF作品だ。撮影や美術の完成度が非常に高く、宇宙空間の魅惑と恐怖をパワフルに擬似体験させてくれる。物語の舞台は近未来。地球では、海王星から飛来する電気嵐(サージ)が原因で、火災や飛行機の墜落などの被害が多発していた。この電気嵐の発生には、主人公の宇宙飛行士ロイ(ブラッド・ピット)の父親、クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)が関与しているのではないかと疑われている。かつて、宇宙探査の途中で死亡したと思われていた父親が、30年ものあいだ太陽系の果てで生き延びていたと知ったロイは、宇宙船に乗り込み海王星を目指し出発した。監督は、『アンダーカヴァー』('07)『エヴァの告白』('13)などで知られるジェームズ・

    『アド・アストラ』に見る名作映画・文学のエッセンス 丹念に描かれた「孤独とは何か」という問い
  • コーマック・マッカーシー〈国境三部作〉にも通じるドラマがある|Real Sound|リアルサウンド 映画部

    作に出てくる、見渡す限りの砂漠、人気(ひとけ)のない荒涼とした土地は、西部劇に典型的なイメージであり、誰も助けに来る者がいない状況を強調する。人里離れた場所では法の秩序に頼りにくく、頼れる者は自分自身以外にいないというのがアメリカにおける銃所持の根拠のひとつでもある。「日など他の先進国のように比較的治安の安定している国で、都市生活を送る人間には想像しにくい部分もあるが、隣家まで20キロ、最寄りの町まで50キロなどという居住環境もめずらしくないアメリカの地方では、異常事態が発生した場合、警察官の到着をただ待つわけにはいかないのが実情だ」(『銃に恋して 武装するアメリカ市民』半沢隆実/集英社新書)。こうした状況下、暴力や銃はより切実な意味を持つ。劇中、何台もの重装備車をつらねて警戒しながら砂漠を走るものものしい場面は、いかなる暴力が勃発しようとも助けを求められない状況、無秩序の不安をビジュ

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    zoomin67 2018/12/04
  • 小野寺系の『メアリと魔女の花』評:“ジブリの精神”は本当に受け継がれたのか?

    近年、新作を作る度の風物詩となっていた、宮崎駿監督の「長編引退宣言」。『風立ちぬ』完成時にも、人が「またかと思われるかもしれませんが、今回はマジです」と言いながら、その後また撤回されたわけだが、スタジオジブリの製作部門は、復帰宣言の前に当に解体されてしまった。 『魔女の宅急便』で動員数200万人を突破してから、安定的に大ヒット作品を連発、「ジブリブランド」を確立し、国内の劇場アニメのシェアを握ることになっていった、スタジオジブリと宮崎駿。スタジオ解体という状況のなかで、日の多くのアニメーションスタジオは、その王国に成り代わることを望み、アニメーション監督は、「ポスト宮崎」という玉座をねらう事態が起きている。 そこで注目されていたのが、スタジオポノックである。『思い出のマーニー』でコンビを組んだ西村義明プロデューサーと米林宏昌監督、従業員の8割がジブリの作品づくりに関わってきた人たちが

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    zoomin67 2017/07/19
  • 『LOGAN/ローガン』は“名作映画”の領域にーー本物のドラマに宿るアメリカの魂

    とうとうアメコミ映画に、名作と呼べる作品が生まれた…作『LOGAN/ローガン』のラストシーンを観ながら、そのような感慨に耽っていた。 若年層向けの娯楽という印象を持つ者も多かった、ヒーローが活躍するアメリカン・コミックを題材にした映画は、近年、原作となるコミック自体の進化もあり、重厚なテーマやシリアスな演出によって、かなり別のイメージのものへと変わってきている。そのなかでも、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』や、ルッソ兄弟監督の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』など、さらにヒーローの映画の可能性を広げる、規格外の作品が出てきている。そして作、『LOGAN/ローガン』は、それをまたさらに進ませたものになっている。ここでは、もはや「傑作」を超えて、すでに「名作」の領域に到達してしまった感のある『LOGAN/ローガン』の価値について、できるだけ深く追求していきたい。

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    zoomin67 2017/06/10
  • 速水健朗の『ワイルド・スピード ICE BREAK』評:シリーズの核心は“バーベキュー”にある

    世の中には、バーベキュー・ピープルと呼ぶべき人々が存在する。 一応、ネットの世界ではバーベキューに過剰に反応する連中がいるので釘を刺しておくが、僕はバーベキューが苦手な1人だ。人生において、3度しか参加したことはない。 それはさておき、バーベキューというのはけっこう大変なものだ。参加する友人たちの時間を調整し、誰のクルマに分乗するか交通手段を差配し、さらに予算を徴収した上で、役割を分担し、買い出しを行い、肉や野菜を調達する。 調整差配徴収分担調達分配。行政の教科書に出てくる言葉のオンパレードだ。バーベキューを仕切るやつの能力は、相当に高い。だからといって学生時代、生徒会長をやってたような奴が向いているかというと、それも違う。「肉はすぐにひっくり返すな」とか細かいところまで指示を出すような小役人的な人物とバーベキューを楽しみたい人間なんてどこにもいやしない。 細かい気配りもできて行動はあくま

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    zoomin67 2017/05/22
  • 松江哲明の『夜は短し歩けよ乙女』評:精神世界をポップに描く、湯浅監督の手腕

    昨年大ヒットした『君の名は。』(新海誠監督)、『この世界の片隅に』(片渕須直監督)、『聲の形』(山田尚子監督)、そしてスタジオ地図の細田守監督作品など、アニメーション映画はバリエーションに富み、今でこそ多くの方にも受け入れられていますが、2000年代初めころは、「ジブリとそれ以外」といった見方をされていたような印象です。そんな頃に、湯浅政明監督の『マインド・ゲーム』を劇場で観て、大きな衝撃を受けました。 当時、『マインド・ゲーム』の予告編を観て、「『劇場版クレヨンしんちゃん』や『ちびまる子ちゃん あなたの好きな歌』のあのシーンを作っていたのはこの人だったんだ!」とパッと観ただけでも分かったぐらいでした。大胆な演出と魚眼レンズのような構図、そしてカラフルな色彩。アニメーターを務めていた『ちびまる子ちゃん』から『夜は短し歩けよ乙女』まで、湯浅監督にしか描けないアニメーションを作り続けています。

    松江哲明の『夜は短し歩けよ乙女』評:精神世界をポップに描く、湯浅監督の手腕
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    zoomin67 2017/05/03
  • 繰り返される『スター・ウォーズ』vs『妖怪ウォッチ』対決! しかし今年は異変も……

    昨年12月の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』vs『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』対決に続いて、今年も洋画屈指の人気シリーズ『スター・ウォーズ』と邦画アニメの新興勢力『妖怪ウォッチ』が激突した先週末。一足先の金曜日(今年は去年のように18時一斉公開ではなく、前日の深夜24時からのカウントダウン上映も開催された)に公開された『スター・ウォーズ』初のスピンオフ作品『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の土日2日間の成績は動員41万3600人、興収6億5300万円。土曜日に公開された『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』の土日2日間の成績は動員54万5000人、興収6億800万円。つまり、公開初週の動員では『妖怪ウォッチ』に、興収では『ローグ・ワン』に軍配が上がったことになる。 日では動員でランキングが発表されることが慣習となってい

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    zoomin67 2016/12/20
  • 松江哲明の『この世界の片隅に』評:いま生きている現実と地続きで戦争をイメージできる傑作

    この声以外はありえないというほど、のんがハマっている 『この世界の片隅に』は、主人公・すずさんの子ども時代から物語がスタートします。その声が女優・のんさんのキャラクターそのまんまで、とても存在感がありました。すずさんが成長して大人になったらどんな声になるのかなって見ていたら、それほど大きな変化はなくて、やはりのんさんのままで。でも、それが逆にすごく良くて、この作品の声優はのんさん以外にありえないってくらいハマっている。そこにまず、のんさんの女優としての素晴らしさを感じました。 たとえば、先日公開されたアニメ映画『聲の形』には、松岡茉優さんが声優として出演していたのですが、僕が撮ったドラマ『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』では主演を務めてもらったにも関わらず、最後まで彼女がどのキャラクターの声優だったかわからなかったんです(笑)。後から、主人公の男の子の少年時代を演じていたことを知って

    松江哲明の『この世界の片隅に』評:いま生きている現実と地続きで戦争をイメージできる傑作
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    zoomin67 2016/11/13
  • 高田渡、ベスト&トリビュートのアルバムJK公開 トリビュート・ライブにはドレスコーズら参加

    高田渡、ベスト&トリビュートのアルバムJK公開 トリビュート・ライブにはドレスコーズら参加 今年没後10 年を迎える高田渡の初となるオールタイム・ベスト『イキテル・ソング〜オールタイム・ベスト〜』と、息子・高田漣によるトリビュート・アルバム『コーヒーブルース〜高田渡を歌う〜』のジャケットが発表となった。『イキテル・ソング〜オールタイム・ベスト〜』は 40 年以上前の吉祥寺の街並み、『コーヒーブルース〜高田渡を歌う〜』のほうはライブ会場の楽屋で撮影されたもので、いずれも幼い息子を抱く20代の高田が印象的なアート・ワークとなっている。 また、没後10年プロジェクトのメイン・イベントでもあるトリビュートライブ“Just Folks”が、高田渡の生まれ故郷である岐阜を皮切りに、京都・東京・福岡の各地で開催されるが、新たに広島、名古屋公

    高田渡、ベスト&トリビュートのアルバムJK公開 トリビュート・ライブにはドレスコーズら参加
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    zoomin67 2015/02/12
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