ブックマーク / eiga-board.com (3)

  • 【新作レビュー】『ハニー・ボーイ』シャイア・ラブーフはドン底から這い上がれたのか?

    『ハニー・ボーイ』はシャイア・ラブーフの真っ黒な半自伝である。「父とのトラウマを乗り越え、新たな世界へと踏み出す物語。圧倒的な実力を誇るスター、ノア・ジュプ初主演作!」という宣伝は、作の魅力のほんの一部だ。レビューは、感動作を装った陰なドラマの真相を探る。観る前と後で2回読んで欲しいです。 シャイア・ラブーフは、心を病んでいる。おそらく今も完全に回復はしていない。彼は幾度もアルコールやドラッグに起因する不祥事を起こしている。もともと酒癖は悪かったが、2008年に起こした飲酒運転事故では指二を切断。それでも懲りずに飲み続け、2015年に酩酊迷惑行為で逮捕。この逮捕を期にアルコール依存症リハビリプログラムに参加することになるが、あっさりスリップ(再飲酒)。2017年に再度逮捕される。そして同年、精神科医にPTSDと診断され、暴露療法と合わせて2年間の格的な依存症回復プログラムに入るこ

    【新作レビュー】『ハニー・ボーイ』シャイア・ラブーフはドン底から這い上がれたのか?
  • 【劇薬映画レビュー】『アングスト/不安』この映画で貴方はバースト・ショック《異常》を知る。 | 映画board

    32年前、劇場公開が叶わずビデオスルーとなった”バースト・ショッカー映画”『鮮血と絶叫のメロディ/引き裂かれた夜』が『アングスト/不安』のタイトルで劇場公開される。今回は作の《異常》な見どころを紹介。貴方は《異常》の真の意味をまだ知らない。 今から32年前、レンタルビデオ店の棚の新作ホラー棚に奇妙なタイトルの作品がポツリと置かれていた。 『鮮血と絶叫のメロディ/引き裂かれた夜』 「全然、惹かれないタイトルだなぁ」と思いつつ、手に取る。ジャケ裏には、全然知らない監督、役者。唯一ピンと来たのは”音楽:クラウス・シュルツ”の文字だった。当時クラウトロックに傾倒していた私は、作品の内容に期待もせずクラウス・シュルツの音楽を聴くためだけに、『鮮血と絶叫のメロディ/引き裂かれた夜』をレンタルした。それが運の尽きだった。私は中学生の身で、物の《異常》に触れてしまったのだ。 当時のチラシ。「バースト・

    【劇薬映画レビュー】『アングスト/不安』この映画で貴方はバースト・ショック《異常》を知る。 | 映画board
  • 【ネタバレ】『ミッドサマー』の秘密を知りたいか? 〜 陽光の下で紡がれる計算された狂気 〜 | 映画board

    『ミッドサマー』とはなんだったのか?ホラー?ロマンス?オカルト?ヒーリング?公開前から語り尽くされた感のあるミッドサマーだが、レビューでは、その物語の紡ぎ方から「ミッドサマー」の秘密を紐解いていく。 ※記事は『ミッドサマー』の結末、製作過程に触れたネタバレ記事です。必ず映画鑑賞後にお読み下さい。 『ミッドサマー』で語られる物語は決して魅力的とは言えない。不自然なまでの陽光の中、対比されるが如く描かれる陰とした物語は、確かに一度観たら忘れがたいものだ。だが、多くの鑑賞者が行き付くところは「これは映画は癒やしである」というもの。なぜなら、これも多くの批評家が論じているように、家族の喪失と失恋の苦痛を乗り越えていく様を非常に端的に描いているからだ。はっきり言ってしまえば、よくある人間ドラマなのである。だから監督のアリ・アスターが「これはホラー映画ではない」というのもうなずける。だが、『ミッ

    【ネタバレ】『ミッドサマー』の秘密を知りたいか? 〜 陽光の下で紡がれる計算された狂気 〜 | 映画board
  • 1