2022年12月に報道陣に公開された愛知県愛西市の集団接種会場の救護室。亡くなった女性の治療に使われた機器や簡易ベッドなどが再現された=同市で2022年12月29日午前10時51分、加藤沙波撮影 愛知県愛西市の新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場で2022年11月、接種後に女性が死亡した事案について、検証を進めてきた、市の医療事故調査委員会(委員長=長尾能雅・名古屋大病院副院長)は26日、最終報告書を公表した。報告書では女性がアナフィラキシー(重いアレルギー反応)を起こしていた可能性が高いと指摘。「特に早期にアドレナリンが投与された場合、救命できた可能性を否定できない」と結論づけた。 愛西市などによると、昨年11月5日、同市の飯岡綾乃さん(当時42歳)が新型コロナのオミクロン株派生型「BA・5」対応ワクチンの接種を受けた約5分後に容体が急変し、約1時間半後に搬送先の病院で急性心不全で死