文部科学省は7日、本県に545カ所、隣県に130カ所の計675カ所に設置した放射線量を測定する可搬型モニタリングポストについて、機器に取り付けられたバッテリーが放射線を遮蔽(しゃへい)し、実際より1割程度低い数値を計測したと発表した。文科省は来年2月末を目標に、バッテリーを遮蔽の影響が少ない場所に移す工事を実施する。 文科省によると、モニタリングポストは太陽電池とバッテリーを備え、電源がない時でも常時測定可能だが、検出器周辺に設置したバッテリーが周囲の放射線を遮り、場所によっては1割ほど低い数値を示す傾向にあるという。 このため、文科省は週明けから順次、バッテリーなどの付属機器を遮蔽影響が少ない箇所に移設する工事を始める。測定値はこれまで同様、文科省のホームページで公表する。 市町村や住民による測定結果と、公表されている測定値に差異があるとの指摘があり、文科省が調査した。 (2012/11