8日に始まった衆院代表質問で、就任したばかりの立憲民主党の泉健太代表が初めて岸田文雄首相と相まみえた。「政策提案型野党」を標榜(ひょうぼう)する泉氏は、新型コロナウイルス対応の水際対策強化、子どもに対する10万円の現金一括給付などを呼び掛け、従来の批判路線からの転換をアピール。反転攻勢への手応えは果たして、つかめたのか。 (郷達也、大坪拓也) 「そして、提案があります。入国検疫は抗原定量検査でなく、精度の高いPCR検査を行うべきではないですか? 改善を求めます」「そこで、提案です。総理、今からでも補正予算を組み替えて、クーポンの事務費分を生活困窮者向けの給付に上乗せしませんか」-。 この日、トップバッターで登壇した泉氏は万事、このような基調の質問を重ねていった。首相はどう対応したか。 最初の提案には「迅速に結果が判明し、PCR検査と一致率が高い抗原定量検査が現時点では最も適している」と反論