先日、某先生の講演会終了後、参加していたお知り合い(ASD女性)にぐっと腕を掴まれました。掴むというよりは「触れた」という感じでしたが、明らかに手に私を呼び止めようという力が入っていました。 「白崎さん、バス停わかりますか?」 彼女の居住地と主な活動地域を知っていたので、「知らない場所に来て帰り方がわからないのだな」と私は思い、母と私を送迎してくれた友人夫婦に彼女の送迎もついでに頼んでみることにしました。彼女は随分驚いたようでしたが、会場をすぐに去らなければいけない事情もあったので、歩きながらお互いに話していたところ、「これからS市に向かうんです」と彼女が言いました。 S市までは、車では片道5時間はかかります。交通費では往復8000円はみておかないとなりません。更に、S市行きのバスというと高速バスなので、乗れるバス停も限られます。 私「普段(のバス乗車口)は駅前じゃない?」 ASD女性「は
端から私を見ていると、私と誰かとの議論はよく私が「ああ言えばこう言う」状態に陥り、話し相手が疲弊して話を切り上げることがあるそうです。 なぜ「ああ言えばこう言う」になってしまうかというと、論点がピンとこないからです(いつもではありません・論点がわかっているときはきちんと議論を交わせます)。論点がわからないから、直前に言われた意見に対してのみ反応をし、そのために話題がどんどん本来の話題からずれていくということになるようです。高校のときにも、何気ない雑談の際に「どんどん話題がずれていく」と言われて何のことか分からなかった経験があります。 残念ながら具体例はないのですが、私はこの特性のために「のらりくらり議論を回避している」ように見えたり、「話し相手を故意に苛立たせようとしている」ように見えたりするようです。母は「何を話そうとしていたか忘れるし、議論する気力が完全になくなってしまう」と言います。
前回の記事で書いた私の自己評価の低さについてですが、多数のコメントをいただきありがとうございます。 薄々感じていたことではあったのですが、私の自己評価の低さの一端には過去に受けたいじめの経験が影響しているように思います。 私は小学校、中学校、大学でいじめに遭いました。近年見られるような暴力的で犯罪的なものではなく、言葉による暴力が主でした。フラッシュバックを起こされる方がいらっしゃると困るので詳細は書きませんが、いじめは人格と存在の否定で、自己肯定感を著しく傷つける行為です。アスペルガー症候群の場合は特に、他者の言葉をそのまま受け取ってしまいますから、ちょっとした冗談のような口調で言われたことであっても深刻に胸に突き刺さり、自己否定の感情を強く起こさせるということが起こります。「そんなのアスペルガーじゃなくたってそうだよ!」という方もいるかもしれませんが、私はアスペルガー症候群当事者であり
AS(アスペルガー症候群)当事者の日記です。定型発達の人たちと関わっていて気がついたことなどを書き留めています。 「無理しないで」「無理は禁物」といろんな人に言われるのですが、「無理をしない」ということがどういうことなのかよくわかりません。 私の場合、極論を言うと無理をしなければ他人と話すことができません。でもそこまでを求められているとは思えません。では「無理をするな」という人はどこまでを求めているのか。それがよくわかりません。 母親やカウンセラー、主治医など身近な人にいろいろと「無理をしない」ことについて聞いてみましたが、やはりよくわかりません。が、おぼろげに見えてきたのは「体の言うことを聞く」ということです。例えば、 ・眠いときは寝る ・やりたくないことはやらない という感じです。これで「無理をしていない」ことになるのかどうかよく分かりませんが、試しにしばらくこういうスタンスで生活して
何度か記事に書いた記憶がありますが、私は心の中に人物像を作ることができません。それがどういうことかと言いますと、定型発達者が言う「第一印象」というものがありません。一見してこういう人という印象を掴むことができません。このことで、私は人間関係において大変な支障を感じています。何故かというと、周りの人間がどういう人かというイメージが全く持てないからなのです。 具体的には、友人、家族、支援者、とにかく周りの人々全てに対して何かアクションを起こした場合に、 ・どう思われるかが想像できない。 ・どう言われるかが想像できない。 ・何をされるかが想像できない。 ということです。更に言うと、 ・何が好きそうかわからない。 ・何が嫌いそうかわからない。 ということにもなります。ただ、こういったことに対して「怖い」「不安」という気持ちはあまりありません。生まれたときからこれが普通だったので、「周りの人は皆どん
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