執筆のきっかけは2019年に川崎で起きた無差別殺傷事件だった。 この事件では容疑者の50代男性について「ひきこもり傾向にあった」と伝わり、大きな波紋を呼んだ。 事件直後、「ひきこもりUX会議」が出した声明文を一部抜粋する。 ・ひきこもっていたことと殺傷事件を起こしたことを憶測や先入観で関連付ける報道がなされていることに強い危惧を感じています。 ・これまでもひきこもりがちな状態にあった人物が刑事事件を起こすたび、メディアで「ひきこもり」と犯罪が結び付けられ「犯罪者予備軍」のような負のイメージが繰り返し生産されてきました。社会の「ひきこもり」へのイメージが歪められ続ければ、当事者や家族は追いつめられ、社会とつながることへの不安や絶望を深めてしまいかねません。 ・私たちが接してきたひきこもりの当事者や経験者は、そうでない人たちと何ら変わりありません。「ひきこもり」かどうかによらず、周囲の無理解や
![ある政治家の死と、その遺志 現代の病「孤独」との戦いについて|高井宏章](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/054f717cd2befd0302188c11a0d5dc4cdc537d31/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F82751737%2Frectangle_large_type_2_939b8bf94e561b7a06f336770514334c.jpeg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)