新型コロナウイルスの感染拡大による経済対策で、国税庁は飲食店がテイクアウトでお酒を販売できるよう、期限付きの特例を設けることを決めました。営業時間短縮要請などが出されている飲食店への救済策で、免許が与えられた日から半年間に限り、お酒を販売できます。一方で、スーパーマーケットの価格攻勢や、コンビニエンスストアの利便性に押されてきた酒屋は複雑な思いを抱えています。静岡県内の酒屋の店主に今の心境を聞き、お酒の免許制度の歴史を振り返りました。(ライター・国分瑠衣子) ●萌え酒で独自性、静岡の銘酒も販売 「そのニュースは、酒屋の私としては思わず『町の酒屋もうダメかも…』と肩を落としてしまうものだった...」。期限付きの販売免許のニュースが流れた4月9日、静岡市の鈴木酒店の店主・鈴木誠さんはSNSとブログで、こう発信しました。ツイッター上のつぶやきには「今呑んでいるの空いたら酒屋に行くよ」「大丈夫!町
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