ブックマーク / yuiami.hatenablog.com (3)

  • 不平不満研究事件について - まとまり日記

    不平不満研究事件(「フェミニズム版ソーカル事件」と呼ばれることもある)について、ラゲルスペッツ(Lagerspetz)という社会学者の論文を読んだので、それを簡単に紹介したい*1。 事件の概要 不平不満研究事件(The Grievance Studies Affair)とは、2018年にピーター・ボゴシアン、ジェームス・リンジー、ヘレン・プラックローズの三人の研究者(以下BLP)が、彼らが「不平不満研究」(Grievance Studies)と呼ぶものを対象にしていくつかの学術雑誌に偽論文を投稿し、その一部が採択されたというものだ。 三人の説明では、「不平不満研究」とは具体的にはジェンダー研究・批判的人種理論・ポストコロニアル理論や、他の「〇〇理論」と呼ばれるものに基づく分野(人文系だけでなく、社会学や人類学を含めた社会科学にも存在する)のことを指す。これを彼らがなぜ「不平不満研究」と呼ぶ

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    zu2 2022/12/12
    “すると「偽論文を採択したのだから、こうした学術雑誌はクオリティコントロールができていないのだ」という判断は査読の一方の機能しか見ていないことになる、とラゲルスペッツは示唆する”
  • 『現代思想』誌「進化論の現在」は看板倒れ - まとまり日記

    『現代思想』誌2021年10月号は「現代思想 2021年10月号 特集=進化論の現在 ―ポスト・ヒューマン時代の人類と地球の未来―」と題された特集だった。わたしはこの特集全体の企画意図に問題があると考えるので、手短に述べたい。 わたしの不満は一言で言うと「この号の中身は『進化論の現在』という題名と釣り合っていない、とくにこの題名で生物学の哲学の成果をほぼ無視するのは問題ではないか」ということだ。 まず前半からいこう。哲学・思想系の雑誌が「進化論の現在」という特集を組むときにどういうことを扱うべきか。もちろん決まったルールがあるわけではないが、次のようなトピックが扱われると考えるのが自然だろう: 進化論(進化生物学)の研究の現状 進化論の種々の側面についての哲学的論争の現状(たとえばやや古い話だがここで触れられているような議論) 進化論からの哲学研究へのインプリケーション(たとえば意識の進化

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    zu2 2021/10/20
  • 大学は今もレジャーランドか - まとまり日記

    よく今の大学はかつてのようなレジャーランドではないといわれる*1。ツイッターでは大学教員から、現在の大学は学生に対して面倒見がよくなり、よく勉強させるといわれる(ソース)。これはわたしの体感にも合致しているが、しかしきちんとしたデータを引いているところはあまり見たことがない。 これについて簡単に検索すると、大学生協連合会の調査のデータが見つかった。これによると、2012-17年で大学生の勉強時間は一日290分→302分に増えている。これは文系・理系・医歯薬系に関係ない。 しかしこれだと5年間の推移しかわからない。わたしの記憶によると、「大学=レジャーランド」論が出ていたのは80-90年代(ここに紹介のある竹内洋氏の言葉とも符合する)なので、そこからの推移が欲しい。 これに応じるのが社会生活基調査の統計である。これは五年ごとの調査で国民がどのような活動に時間を費やしているかが調べられている

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    zu2 2021/06/22
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