診療報酬の不正請求が明らかになった東京医大茨城医療センター=茨城県阿見町、長田寿夫撮影 東京医科大学付属の総合病院、茨城医療センター(茨城県阿見町)が、センター長の松岡健・同大学理事の指示で診療報酬の不正請求を繰り返していた疑いがあることが、同大学の内部調査でわかった。総額1億1870万円の診療報酬を不正に請求していたといい、厚生労働省関東信越厚生局が立ち入り調査を始めた。 松岡理事は7月24日付でセンター長を辞任した。医療費は患者が1割から3割を負担し、残りは国民健康保険や社会保険などから医療機関に診療報酬が支払われる。不正請求があったのは昨年4月〜今年5月とされ、同大学側は、この間に入院した患者や高度医療を受けた通院患者ら延べ2万人以上が、不正請求に連動して高い医療費を負担させられたとみて、患者らへの返還手続きと、関係者の責任追及を進めるという。 大学側によると、不正請求は、病院