大阪市中央区宗右衛門町の繁華街でタクシーが暴走し、歩行者ら7人がはねられてけがを負った事故で、現場にはブレーキをかけた際にできるタイヤ痕がなかったことが8日、南署への取材でわかった。タクシーの男性運転手(73)は「突然エンジンの回転数が上がり、ブレーキをかけたが止まらなかった」と話しているといい、南署は車両が制御不能になった原因を調べている。 また近畿運輸局は同日、この運転手が勤める「鳩タクシー」(堺市北区百舌鳥梅町)に対し、近日中に臨時監査を実施する方針を固めた。タクシーの運行管理記録や整備点検記録などの書類を確認し、事故原因を調査する。 南署によると、タクシーが暴走したのは約100メートルで、進入した歩行者専用の橋の欄干には十数メートルにわたって車体を激しくこすった跡があったが、路面にブレーキ痕はなかった。 近くで事故を目撃した男性(27)はタクシーの走行について「橋の上で蛇行したが、