埼玉県内の市立小学校の女性教諭が、担任している女子児童の親から再三の嫌がらせを受けて不眠症になったとして、慰謝料五百万円を求める訴訟をさいたま地裁熊谷支部に起こしたことが、関係者への取材で分かった。 訴状などによると、昨年六月、女子児童とほかの女子児童の間でトラブルがあり、教諭が解決のためクラスで話をしたところ、その日の夕方、母親から「相手が悪いのに娘を謝らせようとした」などと非難する電話があった。 その後、七月中旬まで八回にわたり連絡帳に、「先生には人間関係を円滑にする能力も著しく劣っている」「自分の感情で不公平なことをして子どもを傷付けている」などと書き込まれた。また、県教委や人権擁護委員会、文科省にも教諭を非難する文書を送ったり口頭で伝えたりしたという。