小隊または中隊より上の単位は、「司令部」または「本部」と呼ばれる指揮専門の小単位を編制内に有することが多い。また、歩兵部隊の場合は、歩兵連隊の「歩兵砲中隊」のような火力支援担当の小単位を有することが多い。 戦争遂行上、これらの部隊単位は、大きく戦略単位、作戦単位、戦術単位に分けられる。第二次世界大戦前後までは、技術的・教義的問題によって指揮統制が十分に細密化されていなかったことから作戦単位という概念は薄く、師団より上の階梯を戦略単位、旅団より下の階梯を戦術単位として扱うことが多かった。その後、通信技術や戦闘教義が洗練され、また限定戦争状況への対処が再び重視されるようになったことから、作戦単位という概念が再創出された。 戦略・作戦単位には、後方支援のために必要な人員装備が備わっており、単体で完結している。戦術単位は、通常、一つの主力兵科で編成されており、上級の部隊に配属されてその一部となって