速度計測だけではわからない、各社が実施するLTEネットワークの工夫や今後の方針などを担当者に直接インタビュー。第1回となる今回はドコモの平本氏にお話をうかがいました。 ドコモは、ネットワーク構築に4つの周波数帯域を利用している。800MHz、1.5GHz、1.7GHz、2GHzの各帯域で、“クアッドバンドLTE”としてアピールする。周波数の特性から、大きく分けると“800MHz帯とそれ以外”に分類でき、800MHz帯は電波が遠くまで届きやすいため、郊外や山間部などの農産層地域を中心に拡大。こうしたエリアはトラフィックもそれほど大きくはないため、ひとつの基地局で広いエリアをカバーしても問題が起きにくい。 クアッドバンドLTE これに対して、都市部で800MHz帯は「飛びすぎる」(平本氏)。トラフィックの多い地域では特に基地局の間隔が狭いため、飛びすぎるとほかの基地局と干渉を起こしてしまい、品