人間の場合、その人の声を聞けば、その声の持ち主の性別やおおよその年齢を判断できるし、方言があれば出身地も分かる。 実はカワウソも似たようなことをしているらしい。 その地域に特有の訛りでグループを識別しているのだ。ただし彼らが見分けているのはキャッキャといった鳴き声などでなく、肛門の臭腺から発せられる臭いの”方言”だ。 動物は臭腺を使ってお互いの情報を伝えあう 臭腺を使って性別や年齢といった情報を伝え合う動物はたくさんいる、と英カーディフ大学のエリザベス・チャドウィック(Elizabeth Chadwick)博士。 『Sceientific Reports』に掲載された新しい研究では、カワウソの臭いから遺伝的差異が分かるらしいこと、そしてあるグループのカワウソは他のグループの臭いの方言を理解できないかもしれないことが明らかにされている。 「ロンドン出身の人がカーディフ出身の人の方言を理解でき