2006年末、官公庁に「自殺予告」の文書が送られてくる例が相次いだが、青森県では、これがいたずらだと判明、文書を作った男は「業務妨害」の罪に問われて逮捕・起訴された。「自殺予告」は「差出人が誰なのかも、いたずらだったかどうかも不明」というケースがほとんどだが、「いたずら」だと断定されるケースは異例だ。一体、何が起こったのか。 騒動が起こったのは、八甲田山の東側に位置する、青森県七戸(しちのへ)町にある町立七戸小学校。2006年11月24日と27日の2回にわたって、敷地内の駐車中の車に「学校でいじめられています。死んでしまいたいです。先生に相談したい」などと書いた紙がテープで貼られていたという。架空の女の子の名前をかたって、町内の公園に指定した時間に来るようにも求めていた。 全生徒323人の所在確認を毎日行う 当時、文部科学省に自殺予告の手紙が送られてきて、全国的にこの問題が注目を浴びていた