ヒトの遺伝的多様性の解明の進展 (Human Genetic Variation) 個体ごとに異なるゲノムの多様性が疾患や個体の特徴に担う役割について理解が深まった. 2007年は,日米英中とカナダの研究機関が作成した「ハプロタイプ地図」などで遺伝子の個人差の解明が進んだ.その結果,II型糖尿病に関与する遺伝子数個を同定することができ,心房細動,自己免疫疾患,躁鬱病,乳ガン,結腸直腸ガン,I型およびII型糖尿病,心疾患,高血圧症,多発性硬化症および関節リウマチなど,多くの疾患についても新たな情報を得ることができた. また2007年には,DNAに含まれる何十億個もの塩基のうち数千〜数百万個が2,3世代のうちに失われたり増えたり,あるいは複製されたりして,遺伝的活動が変化してしまうことがわかった.この効果により例えば,でんぷんが豊富な食物を摂る民族がでんぷんを消化するための遺伝子を狩猟採
Einstein1905 トップへ / 旧whatsnew / 旧whatsnew索引 Einstein1905 WhatsNew 物理/天文/宇宙/数学関係のニュースなどを中心に,不定期にコメントします. by 真貝寿明 Hisaaki Shinkai スペイン・英国の研究チームは、宇宙マイクロ波背景放射(CMB, Cosmic Microwave Background; 宇宙誕生後38万年後の最古の痕跡)で観測された角度5度スケールの低温部が,ビッグバン直後に起きた宇宙の位相欠陥の1つであるテクスチャーが原因ではないか,とする解析をScience Express誌で報告した.(M. Cruz et al., Science Express (25 October 2007) ) WMAP衛星によるCMBの観測データと数値シミュレーション結果をベイズ統計を用いて解析した結果で,低温部
Einstein1905 トップへ / 旧whatsnew / 旧whatsnew索引 Einstein1905 WhatsNew 物理/天文/宇宙/数学関係のニュースなどを中心に,不定期にコメントします. by 真貝寿明 Hisaaki Shinkai フィボナッチ数列(Fibonacci sequence)は,前の2項の和を次の項とする(a_n=a_{n-1}+a_{n-2})というルールで形成される数列であるが,その公比 a_n/a_{n-1} が黄金比 (1+sqrt{5})/2 になるなどの性質がある他,自然界でも多く登場することが知られている. 北京のCaoらは,12 micro mの大きさのいろいろな形の銀の核にSiO_2の膜を張る実験を応力工学(stress engineering)的な観点から行い,フィボナッチ数列の起源を説明できるのではないか,という論文を発表した.形
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