<研究の背景> 現在用いられている情報ネットワークよりも、格段に安全性の高い量子情報ネットワークを構成するために、量子情報を光子によって送信する量子情報通信技術と、量子計算など量子情報処理に関する研究開発などが、世界中でしのぎを削って行われています。前者の光子を用いた量子情報伝送に関しては、半導体量子ドットを用いて必要なタイミングで光子を発生・送信する、「オンデマンド」単一光子源の研究が進められています。一方後者の量子情報処理については、超伝導を用いた量子情報処理の研究が有力視されています。しかし、これまで光通信と超伝導の研究分野は全く異なる領域と見なされてきたため、相互に量子情報を変換する基盤技術が欠落していました。 <研究の内容> 本研究グループは量子ドットを用いて2つの領域をつなぐ基幹デバイスとして、平成18年に超伝導-半導体量子ドット発光ダイオード(Superconductor-b
図1:X線のパラメトリック下方変換。1本の高強度X線ビーム(ポンプ)がダイヤモンド結晶に散乱され、長波長の「アイドラー」と短波長の「シグナル」X線に分かれる。 High resolution image and legend © Physical Review Letters/The American Physical Society/98/244801 X線は波長が短く、高いエネルギーをもつ光であり、医療だけでなく物質科学の分野でも検査手段として広く利用されている。このほど、有用な性質の一部(高い空間分解能など)を維持しながら、X線をより長い波長の光に変換できることを、理研放射光科学総合研究センター(兵庫県佐用町)の2人の研究者が実証した。 一般に、物を見る分解能は、利用する光の波長によって制限される。このため、波長が非常に短いX線を使うと、可視光などを使った場合よりも高分解能の画像
概要 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所(所長:坂内正夫(さかうち まさお))(以下、NIIという)とスタンフォード大学(学長:ジョン・ヘネシー)(以下、SUという)の山本喜久(やまもと よしひさ)教授と宇都宮聖子(うつのみや しょうこ)研究員らは、独立行政法人 科学技術振興機構(理事長:北澤宏一(きたざわ こういち))(以下、JSTという)と共同で、多数の相互作用する粒子からなる系で現われる様々な量子多体現象をシミュレートできる光半導体素子を開発することに成功しました。具体的には、量子井戸と呼ばれる半導体薄膜を周期的な光の閉じ込め機能を持った微小光共振器アレイに埋め込んだ光半導体素子を作製し、この系において、「エキシトンポラリトン」と呼ばれる粒子のボーズアインシュタイン凝縮体を多数平行して同時に形成し、これらを相互に結合させることにより、新しい超流動現象を観測
平成19年10月17日 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(広報・ポータル部広報課) 京都工芸繊維大学 電話(075)724-7017(企画広報課) JST(理事長 北澤宏一)と京都工芸繊維大学(学長 江島義道)は、光が伝播する様子の3次元像の動画記録と観察に成功しました。 近年、レーザーなどの光を利用する技術は通信や精密材料加工、バイオ・医療などさまざまな分野の高度化に必要不可欠な技術になっています。これらの分野では、光利用技術のさらなる高性能化が目指されており、そのためにレーザーから発せられる光パルスの発光時間が極短化したフェムト秒パルスレーザー注1)の利用が進んでいます。このような最先端のレーザー技術においては、レーザーから発せられた光が伝播する様子の観察・評価技術の確立が求められています。 光の伝播の3次元の様子を捉えることは、高性能光ファイバーなど光学部品
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