若田光一さんが宇宙に持っていったものと同じ写真画像の一部。職員が、解像度を下げる処理をした=さいたま市浦和区駒場2で2009年3月17日、桐野耕一撮影 日本人初の国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在に挑戦している若田光一さん(45)は、出身地・さいたま市の小、中学生ら約10万人分の写真データが入ったDVDを携えて旅立った。「子供の夢も一緒に宇宙へ」との企画だが、写真は「個人情報保護のため」として、肝心の子供の顔は誰か分からないよう画像処理されている。【桐野耕一】 埼玉県大宮市(現さいたま市)出身で高校まで県内で過ごした若田さんは昨年3月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)を通じて「市の記念品を持っていきたい」と市に相談した。これを受け、市青少年宇宙科学館は「夢や希望を与えるため、子供らの写真を」と発案。市立の小中学校と特別支援学校の全159校に学級ごとに写真を撮ってもらった。 科学