7月2日の滋賀知事選で、新人の嘉田由紀子が現職の国松善次を破って初当選した。 嘉田に対しては評価が大きく分かれていたようで、環境問題への取り組みが評価される一方、人権問題などについて左派的な視点を持った人物であるため、今回の当選を否定的に見る意見も少なくない。とはいえ、国松の評判も決してよくなかった。それは、選挙の争点の一部となった新幹線問題やダム建設といった、公共事業に関することだけではない。 その一例として、今回の知事選でもっと注目されてよかったにもかかわらず、大きく取り上げられることのなかった点がある。「嘉田が当選したから、反日的傾向が強まる」とは単純に言い切れない。国松と韓国の盧武鉉大統領との関係、そしてその媒介となった人物について、滋賀知事選に投票した人々のどれだけが知っていただろうか。 国松と親しい関係にあった人物に、株式会社ビーエスシー・インターナショナル代表取締役の井上良夫