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自民党総裁選で麻生太郎が選出されたという報を承けて、毎日新聞から「宰相論」というトピックでの取材が入る。 どういう政治家が指導者として望ましいのかについて考える。 「葛藤に引き裂かれている人」というのが私のとりあえずの希望である。 政治家といえども人間である。個人的信念があり、価値観があり、審美的好悪がある。これはその人の「私」の部分である。 それに対して、政治家には「民意を代表して、国益を最大化する」という義務がある。 「民意」のうちには政治家個人の信念や価値観や嗜好とあきらかに異質なものが含まれている。 自分自身の政治的信念と背馳するような政治的信念をもっている人間であれ、その人が法制上の「国民」である限り、政治家はそのような人の意向をも代表せねばならない。 この仕事は決して愉快なものではない。 だから、私は統治者というのは「苦虫を噛み潰したような顔」になり、言うことはもごもごと口ごも
――朝日新聞の「延長見送り」報道をどう読むか―― 08.10.11 富田倫生 著作権制度に関するさまざまな問題は、外部からの委員を招いて文部科学省に設けられる、「文化審議会」で論議されます。 著作権保護期間を延長するか否かの検討も、文化審議会の「著作権分科会」に、2007年3月に設けられた、「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」(以下「小委員会」)で、進められてきました。 2008年9月18日の第6回小委員会は、およそ1年半をかけて進めてきた論議を踏まえ、著作権保護期間の延長には「十分な合意が得られた状況ではない」(「第4章 議論の整理と今後の方向性 (2) 保護期間の在り方について」)との「中間整理」をまとめました。 合意が得られないので、現時点では、延長の方向性は打ち出せない―。 そう認めた上で、「保護と利用のバランスについて、調和の取れた結論が得られるよう、検討を続けることが
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