山梨県の中央自動車道・笹子トンネルの天井板崩落事故を受け、国土交通省の調査検討委員会が4日、崩落現場を視察し、初会合を開いた。 調査委は、報道陣の取材に、抜け落ちたアンカーボルトに目立った腐食がなかったことなどを明らかにした。調査委では、抜け落ちた理由についてさらに詳細に調べる。 視察は約1時間。落下したアンカーボルトの状態や、トンネル上部のコンクリートの状況を確認した。調査委によると、上部のコンクリートが大きく剥落した形跡はなく、アンカーボルトも一部さびなどがあったが、目立ったものではなかったという。 また調査委は、中日本高速道路会社社員から、これまで行ってきた点検の方法を確認。調査委では「社内のマニュアル通りに点検していたが、そのマニュアルが適切だったかは現段階では判断できない」としている。