公立図書館の運営を民間に委ねるとどんな課題があるのか。東京都練馬区で民間に任せるという区の方針に反対し、非常勤の司書たちがストライキを計画した。直前で交渉がまとまり、実行はされなかったが、「官製ワーキングプア」の典型ともいわれる司書の働き方や、図書館のあり方にも議論が広がった。民間運営の公立図書館は増えつつあるが、現状は。 「図書館司書のストライキ」 今月中旬、こんなビラがツイッターに投稿された。作ったのは、非常勤職員による「練馬区立図書館専門員労働組合」。二つの図書館の運営を民間に任せるという区の提案の撤回を求め、19日朝にストライキを予定しているという内容だった。ツイッターでは、「図書館は官製ワーキングプアの温床。支持したい」「今どき、司書は必要?」と議論が広がった。 日本図書館協会(東京)によると、公立図書館の運営を巡る労使対立で「ストライキに至るまで激化するケースは珍しい」という。
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