コンクリート製の構造物が折れるように崩れた天明新川の「松の木堰」=18日午前7時ごろ、熊本市南区(県提供) 熊本市南区奥古閑町の天明新川にある鉄筋コンクリート製の農業用堰[ぜき]「松の木堰」が倒壊しているのを、県や管理者の市南土地改良区が18日確認した。けが人や周辺への被害は確認されていない。築64年が経過しており、県は老朽化が原因とみている。 県農地整備課によると、川を横断する取水堰本体(長さ約39メートル、高さ11メートル)の中央部分が約20メートルにわたって崩落した。開閉式の取水ゲートの基礎部分から崩れており、老朽化や有明海の海水の影響で劣化し、自らの重さに耐えきれなくなったとみている。 18日早朝に近くの住民が見つけ、市南土地改良区に連絡した。県は堰の周辺にバリケードを設置して立ち入りを禁止し、崩落箇所の撤去に着手。作業は5月中に完了する見通しという。 松の木堰は、県が天明新川下流