2010年になって、児童ポルノアニメ=いわゆる「非実在青少年」規制が東京都青少年条例に盛り込まれようとしてかろうじてストップがかかったことは記憶に新しいが、この「児童ポルノアニメ規制・廃絶運動」の源流を解きあかすための必読の書を(紙本の半額以下で)電子化復活。現在からさかのぼること20年前の関西の市民団体の「子どもセックスコミック廃絶運動」を、当時「有害」と指摘された作品を掲載していた青年漫画雑誌のニュースコラムを書いていた著者が、その運動を直撃するところからこのノンフィクションは幕を開ける。社会学者・宮台真司氏、ジャーナリスト宮淑子さんとの対話(当時)も収録。初版刊行は1997年。 【出版データベースから】 白いポストの悪書追放、有害コミック規制、淫行条例など、世の中から「有害」なものを取り除き「健全な」社会を目指した人々の真の目的、正体、そしてその目的は達成されたのかについて迫る。