◎ 敗戦後も政治に介入しつづけた裕仁天皇の君主意識 ◎ 【後藤致人『内奏-天皇と政治の近現代-』2010年3月小論】 ① 象徴天皇と内奏問題 本ブログ「2010.4.10」「■日本文明の光と陰■」「◎日本天皇制のシャーマニズム性とアニミズム性◎」は,本ブログが後日に論評の材料にしたく思っている,「〈象徴天皇〉問題に関する最近作3著」を紹介していた ☆-1 五十嵐暁郎編『象徴天皇の現在-政治・文化・宗教の視点から-』世織書房,2008年6月。 ☆-2 冨永 望『象徴天皇制の形成と定着』思文閣出版,2010年1月。 ☆-3 河西秀哉『「象徴天皇」の戦後史』講談社,2010年2月。 本日は,☆-1をまずとりあげて議論しようとしていた。ところが,最近購入したまま未読であった後藤致人『内奏-天皇と政治の近現代-』(中央公論新社,2010年3月)が気になっていた。そこで,これをさきに読ん