ニュース 化石ができる仕組みで地下の湧水を封止、放射性廃棄物やCO2の貯留に道 名大など実証 2024.06.20 化石ができる仕組みを応用すると地下の湧水を封止できることを、名古屋大学などの研究グループが北海道にある地下施設で実証した。地震でいったんは下がった封止機能が短期間で修復することも突き止めた。放射性廃棄物や二酸化炭素(CO2)の地下貯留に道を開く技術になるという。 名古屋大学博物館の吉田英一教授(応用地質学)らの研究グループが着目したのは、自然の岩盤中で形成される炭酸カルシウムを主成分とした球状の岩塊である「球状コンクリーション」。タイムカプセルのように化石を状態良く長期間保存できる。ただ、岩塊は数十万年かかってできるというのが通説だった。 吉田教授らは、岩ガニなどの化石が生きたままの状態できれいに保存されているのを見て「数十万年もかかるのなら、岩塊化が進む間に捕食された跡など