全米ライフル協会がウェブサイトで発表した「新しい」おとぎ話が物議を醸している。モチーフになっているのは誰もが知っている童話だが、明らかにふつうとは違うところがある。それは、どの話にも銃が出てくるところだ。 3月中旬に公開された『(銃を持った)ヘンゼルとグレーテル』では、銃を構えた少年と少女のイラストが掲載されている。物語の序盤は原作と同じように食料不足の問題が描かれているが、その後の展開は元の作品とはかけ離れたものだ。文章はこう続く。 「幸いなことに、ヘンゼルとグレーテルは安全な銃の使いかたを習っており、両親と一緒に狩りをして、ほとんどの食料を自分で賄うことができた。ふたりはまだ一度も狩りをしたことがないが、森の奥深くに獲物を仕留められそうな場所があるのを知っていた。ふたりは何か起こったとき、どうやって身の安全を守ればいいかちゃんとわかっていたのだ」 同作だけではない。今年1月に公開された