目的は脳の拡張ではなく、あくまで医療目的の障害支援だ。具体的には、パーキンソン病、アルツハイマー病、脳卒中、麻痺を含む衰弱性神経変性疾患の患者に向けて、脳に埋め込んだチップを通じて様々なフィードバックを受け取れるようにしたり、人工四肢を制御するなどによる障害の解決を目指している。長期的には、身体の癒やしや、感覚の復元、動けるようにするなどの支援を狙う。このプロジェクトが成果を出すには10年程度時間がかかるという。 頭蓋骨の内側の脳に移植可能なチップの要件として、非常に小さいこと、そして同時に電力消費が少なく効率的であること、発熱が少ないことが求められるという。そこでARMのCortex-M0プロセッサが注目され、この研究を共同で行うことになったそうだ。