I 第1章 言葉・物語・ケア 第2章 物語としての自己 第3章 物語としての病い II 第4章 外在化とオルタナティブ・ストーリー 第5章 「無知」のアプローチ 第6章 リフレクティング・チーム III 第7章 三つの方法 第8章 新しい専門性 第9章 ナラティヴ・コミュニティ IV 第10章 物語としてのケア 自分の拠って立つところを根底からくつがえされる 書評者:中木 高夫(日赤看護大教授) ナラティヴ・アプローチはおもしろい。いままでの自分の拠って立つところを根底からくつがえされた気分なのだが,それでもなお爽快な後味を残すからだ。これはいったい何なのか? 衝撃的な3つの実践例 ナラティヴ・アプローチを説明するために,本書の中で3つのナラティヴ・セラピーの実践例が紹介されてている。 まず,ホワイトとエプストンの《外在化とオルタナティブ・ストーリー》。問題状況があるとしよう。その原因が自