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ブックマーク / www.hokurikushinkansen-navi.jp (10)

  • 道具や書籍、印刷技術の歴史を一目で 福井県美浜で企画展

    印刷の歴史技術を紹介する企画展「印刷と歴史」が、福井県美浜町歴史文化館で開かれている。技術ごとに、用いられた道具や刷られた資料など計10点ほどを展示している。10月29日まで。 版を用いた紙への印刷は、7世紀に中国で木版印刷が発明されて始まり、日には8世紀に技術が伝来した。15世紀前半にはドイツのグーテンベルクが活版印刷機を発明し、印刷の効率が大きく向上。版に凹凸を付けずに印刷する平版印刷で最古の石版印刷は1798年に発明され、版に穴を開けてインクを写す孔版印刷は、エジソンが発明した謄写版の登場をきっかけに広く使われ始めた。 企画展は、若狭路文化研究所の協力を得て開催し、同研究所の所蔵品を中心に並べている。「木版の版木」は文章の印刷のために彫刻が施されており、文字は崩し字で左右反転になっている。 「『石川酒造文書』第8巻製版」は鉛製の活字を1字ずつ組み合わせ作られており、1箱に4ペー

    道具や書籍、印刷技術の歴史を一目で 福井県美浜で企画展
  • 「読めなくても面白い」 古文書の世界を紹介 長野県立歴史館(千曲市)で所蔵品展

    千曲市の県立歴史館で、所蔵品展「至宝の名品 学芸員のイチオシ古文書編―読めなくても面白い」が開かれている。有名な戦国武将の文書をはじめ30点を展示。文書の内容に加え、武将らのサイン「花押(かおう)」や印判、文書の捨てられ方や紙の使い方といった点にも着目し、古文書を取り巻く世界を紹介している。 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らの印判が押された書状からは、信長が使っていた「天下布武」など、それぞれが印判に込めた狙いや思いが読み取れるという。花押から鎌倉幕府の御家人、梶原景時のものとみられる文書や、足利尊氏、直義兄弟の文書も展示している。担当者は「文書の印章や形、気になったところから踏み込んで、文書の世界を広げられる」と話している。 5月28日まで。午前9時~午後5時。月曜休館。一般300円、大学生150円、高校生以下無料。 ◆ 【合わせてお読みください】 ■〈しなの歴史再見〉信長「天下布武」家康

    「読めなくても面白い」 古文書の世界を紹介 長野県立歴史館(千曲市)で所蔵品展
  • 布橋灌頂会の成り立ち紹介 立山博物館特別公開展

    富山県の立山町芦峅寺に伝わる女性救済儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」の開催に合わせ、立山博物館は23日、特別公開展「布橋を渡る-女性たちの救いと祈り-」を始めた。17点の絵巻や文書などの史料を通じ、江戸時代に加賀藩の庇護(ひご)を受けた立山の実態や儀式の成り立ちを紹介している。10月2日まで。 布橋灌頂会の文献上の初見は、芦峅寺に伝わる文書「一山旧記控(いっさんきゅうきひかえ)」。慶長19年(1614年)に加賀藩初代藩主前田利家の、芳春院(ほうしゅんいん)「松」と、二代藩主利長の、玉泉院(ぎょくせんいん)「永(えい)」が集落を訪れた際に儀式を行ったと記している。宿坊には、この儀式の様子を描いたとされる絵巻も伝わり、今回はセットで並べた。 展示では、うば尊信仰や儀式の形が1800年代中ごろに確立された経緯にもスポットを当てた。52点の立山曼荼羅(まんだら)で唯一、布橋灌頂会だけ

    布橋灌頂会の成り立ち紹介 立山博物館特別公開展
  • サクラ新品種 2種類発見 立山・上市と砺波で自生

    立山・上市両町と砺波市でサクラの新品種が見つかった。県中央植物園(富山市婦中町上轡田)の大原隆明企画情報課長補佐(53)が調査し、判明した。それぞれ八重咲きの特徴があり、花びらの色や地名から「コシノベニヤエ」「イカルギシロヤエ」と命名された。 コシノベニヤエは2011年、立山町で咲いていたのを住民が発見。同じ時期に「とやまさくら守の会」の会員も上市町で確認した。八重咲きの「タカサゴ」に似ているが、タカサゴより開花時期が10日ほど早く、楕円(だえん)形の花びらと長く突き出した雌しべに異なる特徴が見られた。その後の調査で、富山市八尾地域で数十年前から定着していたことも分かった。 イカルギシロヤエは同会の別の会員が見つけた。早咲きの八重品種で、花びらが白く雄しべが50以上あることから新品種と断定した。品種名は、発見場所となった砺波市北東部の地区の古称「伊加流伎野(いかるぎの)」から取った。現在

    サクラ新品種 2種類発見 立山・上市と砺波で自生
  • 希少な車掌車 往時の姿に 29日「昭和の日」 小松の保存会修復 乗りもののまちに魅力

    2年前に小松市内に移送された旧国鉄の車掌車(ブレーキ車)の修復作業が28日までに完了し、往時の淡い緑色の姿を取り戻した。昭和の鉄道貨物を支えた希少な車両で、29日の「昭和の日」を前に、同市のボンネット型特急電車保存会が1年かけて行った。往時の姿のままで現存しているのは全国では2両のみで、「乗りもののまち・小松」の魅力向上に一役買う。 保存会によると、車掌車は全長7・83メートル、幅2・64メートル、高さ3・75メートル、重さ約10トン。1952(昭和27)年に国鉄金沢鉄道管理局松任工場で造られた「ヨ3500型4030号車」で、59年の改造後は「ヨ5003」として走行した。 コンテナ特急「たから」に連結されていたとみられ、引退後は長野県内のコレクターが保管していたが、保存会の岩谷淳平事務局長が所有者と交渉し、2019年9月に小松に運んだ。 老朽化した車両から、だるま式暖炉や椅子などを取り外し

    希少な車掌車 往時の姿に 29日「昭和の日」 小松の保存会修復 乗りもののまちに魅力
  • 「玉繭」無駄なく真綿や着物に 先人の技術、岡谷で紹介

    岡谷市立岡谷蚕糸博物館は、製糸の原料に適さない「玉繭」をテーマにした企画展を開いている=写真。通常は1匹の蚕が1の糸を吐いて繭を作るが、玉繭は2匹が一緒に1個の繭を作る。糸にすると繊維が絡んでできた節がある。企画展では、玉繭の糸で作った着物など約40点を並べ、廃棄するのではなく玉繭を工夫して使った先人の知恵を紹介している。 同館によると、玉繭は身近な防寒具や風合いのある着物などの原料に活用されてきた。玉繭の利用方法には、煮て綿状に引き伸ばした「真綿」がある。会場には真綿や着物の他、真綿から糸を紡ぐ機械などを展示している。 同館の担当者は「玉繭を使えないから駄目なものとするのではなく、先人は創意工夫で使ってきた。現在の持続可能な社会を考える面での参考になるはず」と来館を呼び掛けている。7月11日まで。問い合わせは同館(電話0266・23・3489)へ。

    「玉繭」無駄なく真綿や着物に 先人の技術、岡谷で紹介
  • 古代人も九九に苦戦? 発掘された文字展 イクネスしばた

    新潟県の新発田市教育委員会は、市内の遺跡からの出土品に記された文字を紹介する「発掘された文字~地下に埋もれたメッセージ」展をイクネスしばたで開催している。古代から近世の木簡や土器に記された40点が並べられている。 同教委は毎年のように出土品の展示などを行っているが、文字にスポットを当てた企画は初。「文字資料から当時の生活や文化の一端を垣間見ることができる」としている。 県内でも4点しか見つかっていないという古代の七社遺跡(住田)から出土した「九九木簡」や、中世の仏教信仰を示す経巻や経石などを展示している。 同教委埋蔵文化財係職員による展示解説会も2月20日に開催。九九木簡については、九九算の練習のため書かれたものだが、誤った後に正しい値を書いていることから「初学者が練習に使用し、練習後は割って廃棄したと思われる」と解説した。 中世は仏教信仰が広がっていった時代とし、「妙法蓮華経」が写された

    古代人も九九に苦戦? 発掘された文字展 イクネスしばた
  • 木喰上人の仏像 84体勢ぞろい 柏崎市立博物館で企画展

    新潟県柏崎市緑町の市立博物館は10月10日から、江戸時代の僧、木喰(もくじき)上人が市内で制作したと伝わる仏像を集めた企画展「かしわざきの木喰さん」を開く。同博物館は「柏崎で彫った木喰仏が一堂に会するのは初めてではないか」としている。 木喰上人は全国を旅し、千体以上の仏像を制作。1804年に柏崎を訪れ、約1年滞在した。市内の寺など約10カ所に83体が現存する。同博物館によると、1自治体としては最多だという。独特の優しい笑みをたたえているのが特徴で、「微笑仏(みしょうぶつ)」と呼ばれる。 同博物館では、このうち9体を常設展示している。今年、木喰仏を1カ所にまとめて害虫を駆除する薫蒸処理を施すことになったため、この機会に企画展開催を決めた。市内現存の83体に加え、現在は上越市にある1体も所蔵者から借りて展示する。 同博物館学芸員の渡邉三四一さん(62)は「柏崎に縁のある木喰仏が勢ぞろいする機会

    木喰上人の仏像 84体勢ぞろい 柏崎市立博物館で企画展
  • 黄緑色の光が幻想的 高岡の新森さん、ウランガラス鋳芸館開設へ

    高岡市金屋町の新森愼之助さん(81)は、同所の空き家を利用し、ウランガラス作品を集めた美術館「ウランガラス鋳芸館」を27日に開設する。微量のウランを着色したウランガラスは、紫外線に当たることで鮮やかな黄緑色に発光する。新森さんは「幻想的な光がもたらす癒やしの効果を感じてもらいたい」と話している。 新森さんは鋳造機械、材料販売の新森商事(高岡市波岡)の元会長。同社は1916年に同市金屋町で創業し、2005年から高岡銅器のろう型鋳造技術などを生かし、ウランガラスをはじめとしたガラス製品を製造してきた。 「長年お世話になった金屋町に恩返ししたい」と、昨年末に相談役を退いたのを機に、これまで製造した作品や、世界各国で集めた品々を紹介する美術館を開くことにした。 館内には高岡の鋳造技術を使って作られた仏像をはじめ、チェコやイタリアの作家が手掛けたステンドグラス、花瓶など計約70種類が並ぶ。作品は紫外

    黄緑色の光が幻想的 高岡の新森さん、ウランガラス鋳芸館開設へ
  • 百名山荒島岳描いたグッズ 大野市で販売、手ぬぐいテープ

    福井県大野市西勝原でカフェを営む近藤郁恵さん(47)が日百名山の一つ、荒島岳のイラストが描かれた手ぬぐいとマスキングテープを製作した。市内各所で販売し登山客らから人気を集めている。 荒島岳の登山口がある西勝原は、県内外から大勢の登山愛好家が訪れる地。登山口に近い近藤さんのカフェにも多く訪れるが、別の山にちなんだグッズを身に着けている客が多いという。近藤さんは「荒島グッズは少ない。大野にも何かあったらいいな、とずっと思っていた」と話す。 昨年、知人を通して県内画家の青山円さんに荒島岳のイラストを依頼。デザイン会社とも連携し1年越しで完成させた。 手ぬぐいは白地に、黄緑色と黒色のイラストが並ぶシンプルなデザイン。特徴的な山の形は同じだが、山の尾根がくっきり見えるものから、水玉や、しま模様の山まで22パターンが描かれている。テープも同じ絵柄でそろえた。 念願のグッズが完成し、近藤さんは「山頂で

    百名山荒島岳描いたグッズ 大野市で販売、手ぬぐいテープ
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