シミュレーション・ウォーゲームがどのようにプレイされるのかを事前にシミュレートする。 ややこしい話だとは思う。 でも、実際の戦争において事前のシミュレーションが有用だったならば、実際の戦争を模して作られたシミュレーション・ウォーゲームにおいても事前おシミュレーションが有用であってもおかしくはない。 というか、むしろそれが自然と言えなくもない。 Battle Above the Cloudsのシナリオ8の対戦に先立ち、僕はMicrosoft Excelで南軍増援のシミュレータみたいなものを作った。 このシナリオで、南軍の増援はダイス判定で決まる。 どのくらいの規模の増援が、どのくらいのタイミングでくるかはプレイするごとに異なるのである。 無作為に決まるイベントにその場で判断を下すことは楽しい。 だから、南軍の増援がどのくらいの力加減でやってくるかをまったく知らずにおくのも悪い話ではない。 け
対面プレイ ・Battle Above the Clouds PBEM ・Not War But Murder ・Lee vs Grant 入手 ・戰棋 Vol.5(台海危機1950) ・Shiloh(Columbia Games) ・Storm Over Arnhem(ボックス版) 今月の目玉はBattle Above the Cloudsの対面プレイ。 既に書いたとおり、2日間ぶっ続けで全32ターン中24ターンまで。 準備やら予習やらを含めると2ヶ月以上に及ぶ楽しい期間が終わってしまい、ものすごい充実感と若干の燃え尽き感があるかもしれない。 「自分のやりたいウォーゲーム」をかなりのところまで実現できたと思う。 いやぁ、ほんとに幸せ。 今年最大のイベントになっちゃったかもしれない。 もしかすると、ここ数年中で最強のイベントだったりして。 プレイしたいゲームとプレイしたい相手を見つけたら、
前回(The Chickamauga Campaign 対戦記 2 - 北軍の初期配置と方針)は、北軍の初期配置やその事前の方針についてまとめました。今回は、南軍の初期配置とオフマップの簡単な説明、及びゲーム最序盤の展開について述べたいと思います。 できるだけルールの知識はなくてもご覧頂けるよう気を付けていますが、やむを得ず説明なしに概念や用語等を用いる場合は、各記事ごとに脚注を設けて解説を付します。もし細則まで気になる方がいらっしゃいましたら、標準ルールの和訳がネット上に無料で提供されているので、ぜひそちらを参照下さい。 ■ 南軍の初期配置 南軍に課せられた配置制限は、前回の記事に示した通りです。与えられた兵力は、全体で北軍の半数ほどの規模の5個歩兵師団と1個騎兵旅団。ただし、南軍プレイヤーはセットアップの前に判定を行って、ゲーム開始時点で増援受け取ることもあります。兵力を分割して新たな
↑ セットアップだよ! 全員集合。 前回(The Chickamauga Campaign 対戦記 1 - その歴史的背景)は、シナリオの開始日である1863年8月29日に至るまでのチャタヌーガ周辺における両軍の状況を簡単にお伝えしました。 では、当時の両陣営の対立をシミュレートしたボードゲームであるBattle Above the Cloudsのシナリオ8-The Cickamauga Campaignは、そのシチュエーションをどのように噛み砕いているでしょうか。初期配置のルールのかいつまんだ説明なども交えて、ご紹介したいと思います。 ■ 初期配置のルール 大抵が固定か、「この2ヘクスのうちいずれか」程度のGCACWにはめずらしく、本シナリオの初期配置は、いくつかの制限内でプレイヤーが自由に考えることができます。さらに、ありがちな「防御側がまず配置して、それを見ながら攻撃側が配置」という
↑ お片づけ直前のようす 去る3月半ばの3連休のうち2日間を使って、当ブログでもたびたび対戦記録を書いてきたGCACWシリーズの最新作であるBattle Above the Cloudsより、上級シナリオ(*1)のThe Chickamauga Campaignをプレイしてきました。食事や睡眠などの時間を除いて、全てをチカマウガ戦役に捧げた2日間でありました。 その充実ぶりは、あれから1週間近く経った今でも、局面を思い返すだけでご飯3杯はいけるほどでした。時間や手間がどれだけかかっても、こうした体験ができてしまうから、ウォーゲームはやめられません。これから数エントリに渡って、対戦の経過を記録していこうと思います。 まずは、シナリオの舞台となる戦役に至るいきさつを簡単に。 ■ 歴史的背景 The Chickamauga Campaignは、テネシー州南東部の都市・チャタヌーガやその周辺をめぐ
対面プレイ ・Blue vs Gray PBEM ・Not War But Murder ・Lee vs Grant ・Battle Above the Clouds 入手 ・コマンド・マガジン日本版97号(Battle for Korsun) ・No Retreat! コマンド97号は「野獣げぇまぁ」が掲載されていると聞いてついつい購入。 「ウォーゲーム・ハンドブック」を毎年買えばよいと思っていたのに。。。 VPG版の「No Retreat!」をちょっとしたご縁で入手。 前から気になっていたゲームだったので、ルールをデジカメで撮影してiPod Touchで携帯中。 (といいつつ、半月以上経ってもほとんど読めてなかったりします。。。) 全般的には「Blue vs Gray」の1か月と言えなくもない。 対戦前のソロプレイ、対戦、そしてその後の考察。 ウォーゲームは準備から振り返り(と次の対戦
Battle Above the Cloudsの2本のキャンペーンシナリオには、いずれも「Stanley」というランダムイベントがある。 いずれも、北軍騎兵の軍団長であるStanleyがゲームから取り除かれるというものである。 どういう事情で取り除かれるのかと思ってルールブックを眺めてみた。 しかし、ルールの中にも、ヒストリカルノート(Game as History)にもそれらしい記述はない。 しかたないので、まずはGoogleで「Stanley Civil War General」を検索。 Wikipediaで以下の情報を入手。 ・名前はデビッド・スローン・スタンリーさん ・1862年末のストーンズ・リバーの戦いで北軍の騎兵を率いる ・翌年夏のタラホーマ戦役でも騎兵を指揮 ・同年後半に病気のためチカマウガの戦いには不在 ・1864年には第6軍団の師団長としてシャーマンの指揮下に(歩兵って
数時間前、テーブルの上のBattle Above the Cloudsの箱を見て、僕はものすごい満足を感じた。 この箱に収まったマップやらコマやらルールやらは、その前の48時間に渡って大活躍した。 プレイしたシナリオは「The Chickamauga Campaign」。 対戦相手のtakuさん(天気のいい日はSLGを更新してらっしゃいます)が遠くから拙宅まで足を運んでくださった。 ルールの予習も、戦略の事前研究もしてくださり、非常にスムーズにプレイできた。 それでも、全32ターンを完遂することはかなわなかった。 土曜日の午前10時過ぎから始めて、日曜日の午後9時ごろまで。 食事、入浴、就寝の時間はあったけれど、その他はほぼぶっ通しでプレイ。 24ターン(1863年9月21日)でゲームは終わった。 25ターンより後の展開が気にならないではなかった。 それでも十分に満足できた。 最終ターンま
GCACWシリーズの上級ゲームシナリオにおいて、「雨」や「指揮の停滞(Command Paralysis)」の効果をしばしば適用し忘れてしまう。 部隊が本来なら動けない距離を進んでいたり、 渡れない浅瀬を渡っていたり、 不利なダイス修整なしに攻撃がおこなわれたり。 手か進んだ後でこれに気づくと、結構ダメージが大きい。 (むしろ、気づかないままゲームを終えてしまう方が幸せだと思います) 覚えている範囲でゲームを巻き戻せるときもある。 「まぁ、ダイスが良かったことにすればいいですよね」で済ませられるときもある。 でも、できれば忘れずにプレイするに越したことはない。 Battle Above the Cloudsのプレイテストに参加したとき、「カウンターシートにまだ余白があるけど、追加してほしいものある?」という発言があった。 なので僕は両軍の「指揮の停滞」と「Anti-Bragg Talk」と
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