大阪・船場に生まれ育ち、数々の社会派小説を手がけた作家、山崎豊子さん(1924~2013年)の生誕100年を記念したパネル展が4日、大阪市北区の府立中之島図書館で始まった。 「船場・中之島との関わり(その生涯と作品)」をテーマに原稿や写真、創作ノートなど約70点を展示。「暖簾」「花のれん」「女系家族」「白い巨塔」など大阪を舞台にした初期の作品資料を紹介している。 大阪商人の気骨や生き様を描いた「暖簾」の執筆に際し、生家の昆布店「小倉屋山本」で製造法などを聞き取りした取材メモ、遺産相続争いを描いた「女系家族」で参考にした「認知届」や認知の種類を細かに記したノートなどを公開。戦時下の日記や若かりし日のプライベート写真なども見られる。 かつて愛読したという50代の女性は「懐かしくて立ち寄った。どの資料も興味深い。ファッションへのこだわりがわかる写真が目を引いた」と話した。同館担当者は「戦時中の日