初詣や受験シーズンに、多くの人が訪れる神社で、奉納する絵馬の個人情報保護を進める動きが広がっている。熱田神宮(名古屋市)では今月から願い事や氏名を覆うシールの配布を始めた。絵馬から住所を記入する欄を削除した神社もあり、交流サイト(SNS)で個人情報の流出が相次ぐ時代に対応している。 26日、高校受験の合格祈願で熱田神宮を訪れた愛知県高浜市の女子中学生(14)は絵馬に氏名と願い事を記し、上から「必勝祈願」と書かれたシールを貼った。「知っている人に名前が見られるのはよくないかなと思って」。奉納所につるし、手を合わせた。