ボーカロイドを使って自分の楽曲を発表する場としてニコニコ動画は多くのオタクに使われている。 中でもニコニコ動画において特に顕著なのは、いわゆる二次創作物の宝庫であるということだ。そこでは常にオリジナルとコピーの区別はなくなり、三次創作や四次創作まで連続的に行われている。 サブカルチャーはデータベース消費であると批評家の東浩紀は言う。萌え要素による効率のよい感情的な満足を与える作品があり、そのような作品の単位をさらに解体してデータベース化することによって新たなシミュラークルを作り、それをもとに前提知識の必要な深読みしたハイコンテクスト作品を発表する。というのがこの世界の常識だ。 今回とあるボーカロイドPが、歌い手と呼ばれるカバーアーティストによって過度に曲の権利侵害が行われているのではないかと疑問を呈した。 特に「ミリしら」と呼ばれる、曲の歌詞やメロディーを大きく変えた創作や、「アナザー」と
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