あらためて「5月病」とは「5月病」。正式な医学用語ではありませんが、その巧みなネーミングから知らない人はいないと言っていいくらい有名になりました。しかし、言い古されたイメージからか最近はこの用語の新鮮さは薄らいだ感があります。厚生労働省によって精神疾患が高血圧などと並んで5大疾病に組み入れられるなど、メンタルヘルスが重要視される時代背景もあり、軽薄な言葉の使用を慎む風潮が、強くなっているのかもしれません。 「5月病」とは、緊張感溢れた4月を過ごした新入生や新入社員が、ゴールデンウィーク明けに陥る倦怠感や虚脱感などを表した俗語です。新しい環境になじめないことによる抑うつ状態であり、精神医学ではストレス障害の一種である「適応障害」に分類されるという解説が主流のようです。「適応障害」とは、特定のストレス因子によって精神的問題が生じ、仕事や勉強など一般的な社会生活ができなくなる診断名です。新しい環