親ゾーンに設定される、子ゾーンのDNSKEYリソースレコードを参照するリソースレコードです。親ゾーンのDSリソースレコードの内容と子ゾーンのDNSKEYリソースレコード(KSK公開鍵)の情報が一致することで、DNSSECの信頼の連鎖が構築されます。 DSリソースレコードのゾーンファイルにおける表現は以下の通りです。 ・key tag : 鍵のIDで、子ゾーンのDNSKEYリソースレコードに対応します。 ・algorithm : DNSSECアルゴリズム番号(※1)を示し、RSASHA256であれば8を指定します。 ・digest type : 続くテキスト部分で使われているダイジェスト(※2)のアルゴリズムを示し、SHA-256であれば2を指定します。 ・digest : 子ゾーンのドメイン名と参照先のDNSKEYリソースレコードから生成されたダイジェストを指定します。 DSリソースレコー
今回の10分講座は、最近になって新たな攻撃方法が発見され、対応の緊急性が高まったDNSキャッシュポイズニングについて解説します。 DNSの問い合わせの流れ まずはじめに、DNSではクライアントがどのようにドメイン名の情報を得るのか、その流れについて説明します(図1)。 エンドユーザーのPCなどのDNSを利用するクライアントから、問い合わせを行うネームサーバに対し、問い合わせを依頼します。 依頼を受けたネームサーバは、問い合わせ内容を元に、ルートサーバから委任をたどりながら順に問い合わせを行い、目的のドメイン名情報を持つ権威サーバから結果を取得します。 依頼を受けたネームサーバは、問い合わせの結果をクライアントへ返答します。 図1:DNS 問い合わせ DNSのキャッシュ 問い合わせを処理するネームサーバは、処理の途中で得たドメイン名の情報を一時的にローカルに保存することができます。この処理を
今回の10分講座では、DNS(Domain Name System)の仕組みを理解するのに必要なDNSのキャッシュとそれに起因する脆弱性についてお話しします。 DNSのおさらい まずはじめに、DNSの仕組みについておさらいします。 DNSは、ルートゾーンを起点としたツリー構造を持つ、世界中に存在する多数のサーバが協調しあって動作する分散データベースです。これらのサーバ群にアクセスすることで、ホスト名からIPアドレスを検索したり、メールアドレスから送信先メールサーバを特定したりします。 DNSでは、ある特定のサーバ1台がドメイン名情報をすべて持っているわけではなく、「委任」と呼ばれる仕組みでデータを階層ごとに分散化し、併せてサーバの冗長化を実現しています。 DNSクライアントがデータを得るときは、この委任をルートゾーンから順次たどっていくことで、最終的に必要な情報を得ます。 DNS では、ド
Windows Server 2012 R2 Datacenter Windows Server 2012 R2 Essentials Windows Server 2012 R2 Foundation Windows Server 2012 R2 Standard その他...表示数を減らす 現象 次のような状況を考えます。 Windows Server 2012 R2 を実行しているドメイン ネーム システム (DNS) サーバーがあります。 ドメイン名システムのセキュリティ拡張機能 (DNSSEC) 機能は、ルート ゾーンに対して有効になります。 A レコードは、委任されたゾーン内のドメインに存在します。 DNS サーバーは、クエリを処理し、ドメインがセキュリティで保護されているかどうかを確認するには、妥当性検査を必要とする A レコードの応答を受信します。 存在 (NSEC3) の
きっかけ DNSSEC 署名検証チェック https://t.co/leUckKrt5A— 浸透いうな/伝播いうな/反映いうな (@tss_ontap_o) 2017年8月8日 アクセス可能なリゾルバーが検証しているか、していないかを調べてください。よろしく。— DNSはインフラですか (@beyondDNS) 2017年8月8日 dnssec-failed.orgとは dnssec-failed.org | DNSViz DNSSECの状態を可視化できるDNSVizというサイトを見るとわかりやすい。 KSKのDNSKEYと、上位のゾーン(org)に登録されているDSレコードが等価でないので信頼の連鎖が途切れている状態。 つまり、DNSSEC検証が失敗するはずのドメイン名。 方法 digの場合は $ dig +dnssec @[リゾルバーのIP] dnssec-failed.orgdril
1 株式会社インターネットイニシアティブ 島村 充 <simamura@iij.ad.jp> キャッシュDNSサーバー DNSSECトラブルシューティング 2 はじめに おことわり • 私、島村は参照用DNSサーバーの運用をしてい ますが、IIJの参照用DNSサーバーでは DNSSEC Validationを有効にしていません。 本発表は、個人的な趣味・検証を基に行われて いることをご留意ください。 • 本発表資料は、IW 2012の「T9 DNSSEC チュートリアル」の其田 学さん(三洋ITソ リューションズ(当時))の資料を多大に参考さ せていただいています。ありがとうございます。 3 DNSSEC validation失敗。そのとき • client(エンドユーザー)にどう見えるか? – SERVFAIL応答 • ブラウザでは…? 4 DNSSEC validation失敗。そのと
DNS Summer Day 2022 開催趣旨 DNSはインターネットにおける重要な基盤技術の一つです。 そのため、DNSの安定運用がインターネット安定運用にそのまま直結します。 DNSはグローバルCDNのシグナリングや、証明書の健全性の検証に必要な情報 の提示に用いられたりするようになり、情報通信インフラの安全性・健全性 を支える重要な機能を実現するための役割を担わされる一方でDNSに干渉する ことにより様々な目的を実現しようという動きも起きています。 グローバルにサービスを提供する事業者によるパブリックDNSサービスが、 権威側、リゾルバ側を問わずブラックボックス的に使われる場面も当たり前 の状況となりつつあります。このように、DNSは多くの重要な役割を持つ、 代替となるものがないインフラサービスとなっています。 一方で、DNSの運用については権威側にもリゾルバ側にも十分な関心が 払
DNS Summer Day 2021 開催趣旨 DNSはインターネットにおける重要な基盤技術の一つです。 そのため、DNSの安定運用がインターネット安定運用にそのまま直結します。 DNSはグローバルCDNのシグナリングや、証明書の健全性の検証に必要な情報の提示に用いられたりするようになり、 情報通信インフラの安全性・健全性を支える重要な機能を実現するための役割を担わされる一方で DNSに干渉することにより様々な目的を実現しようという動きも起きています。 グローバルにサービスを提供する事業者によるパブリックDNSサービスが、権威側、リゾルバ側を問わず ブラックボックス的に使われる場面も当たり前の状況となりつつあります。 このように、DNSは多くの重要な役割を持つ、代替となるものがないインフラサービスとなっています。 一方で、DNSの運用については権威側にもリゾルバ側にも十分な関心が払われて
© 2016 Internet Initiative Japan Inc. 1 株式会社 インターネットイニシアティブ 島村 充 <simamura@iij.ad.jp> DNSにまつわるセキュリティのあれこれ © 2016 Internet Initiative Japan Inc. 2 自己紹介 •島村 充 (しまむら みつる) •2006年IIJ入社 •入社以来、普段はメールサービスの設計・ 開発・構築・運用業務に従事 •2010年頃から回線サービス向け参照用 DNSサーバの設計・開発・構築・運用業務 •2015年からDNSアウトソースサービス(権 威DNSサービス)の運用業務 © 2016 Internet Initiative Japan Inc. 3 過去の発表 • キャッシュDNSサーバとフィルタリングの実例 (Internet Week 2011) • 法人向けメールサービ
インターネットを支えるDNS。その起点たるDNSルートサーバの現状をお伝えします。 1. ルートサーバの概要 DNSルートサーバは、インターネットで利用されるDNSにおいて、ツリー構造の起点となるサーバです。ちなみにDNSは、ドメイン名とそれに関する情報を持つ分散データベースです。 ルートサーバはルートゾーンと呼ばれる情報を保持し、インターネット上のDNSクライアントからの問い合わせに対して、この中から必要な情報を取りだしてクライアントに回答する役目を負っています。 図1 DNSルートゾーンに含まれるデータの一部 ルートゾーンには、com、org、jp、arpaなどのトップレベルドメイン(TLD)の参照情報が書かれており、具体的にそれぞれのTLDを受け持つDNSサーバがどんな名前であるか、どのようなIPアドレスを持っているか、といった情報が記載されています。DNSクライアントはその情報を元
M.ROOT-SERVERS.NET started its operational in Aug 1997 in Tokyo, JAPAN by WIDE Project. It was the only Root DNS Server operational in the west of the Pacific Ocean until Jan 2002 when global anycast is started to deploy in the Root DNS servers. Our service IP addresses are 202.12.27.33 and 2001:dc3::35 respectively, and the routing information covering these addresses is announced from AS7500 reg
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