林芳正官房長官は13日の衆院予算委員会で、松野博一前官房長官が昨年12月1日から辞任した同14日までの間に、使途が公表されない内閣官房報償費(官房機密費)を4660万円支出したと明らかにした。「支出先が一律に官房長官になるものであり、松野氏個人に支出した事実はない」と述べた。 【グラフィックで見る】自民党派閥パーティー収入不記載事件の処分者・逮捕者 使途については「国の機密保持上、明らかにすることが適当でない性格の経費として使用されてきている。個別具体的には答えを一切差し控えている」と述べた。 13日の予算委では、共産党や立憲民主党が、自民党派閥の政治資金パーティー不記載事件に絡み、松野氏が安倍派(清和政策研究会)の有力幹部「5人衆」の一角であることなどから、機密費を扱うのが適当ではなかったとして問題視した。
「領収書不要の内閣のヤミ金ではないか」 13日の衆院予算委員会でこう声を荒げたのは、日本共産党の穀田恵二国対委員長(77)だった。 松野前官房長官が裏金問題のドサクサに紛れ“官房機密費ごっつあん”…赤旗砲が再び炸裂! 穀田氏は、松野博一前官房長官(61)が昨年12月、自民党の裏金問題を理由に官房長官を事実上、更迭されるまでの約2週間に4660万円の内閣官房機密費(報償費)を支出していたことを報じた「しんぶん赤旗」の記事を取り上げ、事実関係や「何に支出したのか」を質問。ところが、答弁に立った村井英樹官房副長官(43)は、「内閣官房報償費は国の機密保持上、使途等を明らかにすることが適当でない」「個別具体的な使途に関するお尋ねにお答えは差し控えている」と繰り返すばかりだった。 さらに立憲民主党の山岸一生議員(42)も松野氏の機密費支出について、「5000万円近くの支出は事実か」「(支出は)おかし
《これぞ火事場泥棒ですかね。裏金だけでは飽き足らず官房機密費も使いたかったのね》 《何に使ったのかも言わず、ドサクサに紛れて使い放題、やりたい放題》 ニュースサイトのコメント欄に書き込まれた辛辣なコメントである――。 松野博一前官房長官が、2023年12月14日に退任する直前の2週間で、内閣官房機密費4660万円を使用していたことが明らかになった。 「しんぶん赤旗が情報公開で入手した『政策推進費受払簿』で明らかになり、2月11日に報じられました。 松野氏は12月1日、官房機密費9660万円を自身が管理する『政策推進費』に振り分けました。14日に後任の林芳正官房長官が引き継いだ際、金庫に残っていたのは現金5000万円で、差額の4660万円が、今回、注目されている金額です。どのように使われたのかはわかっていません」(政治担当記者) 松野氏が官房長官に在任していた2021年10月~2023年12
自民党の最大派閥「安倍派」(清和政策研究会)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとされる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が同派幹部の松野博一前官房長官(61)や座長の塩谷立元文部科学相(73)などの任意聴取を続けている。 自民・塩谷立氏があっさり「キックバック」認めたワケ…過去の国会質疑で“常態化”透け透け 特捜部は、幹部が議員側へのキックバックによる裏金化の仕組みについて把握、指示していたのかや、派閥の政治資金収支報告書の不記載に関与したかなどを確認しているとみられる。 そんな中、ネット上で疑問の声が上がったのが、約2年間にわたって事務総長を務めた松野氏が、「派閥の通帳すらほぼ見たことがなく、お金のことはわからない」と周囲に説明している、などと報じられたことだ。 《何も知らないで最大派閥の事務総長ができるのか。飲み会の幹事だってカネの流れを把握しなければ務まらないが》
自民党安倍派の政治資金パーティーの問題をめぐり、国会では松野官房長官に対する不信任決議案の採決がおこなわれ、与党などの反対多数で否決されました。 立憲民主党 稲富修二 衆院議員 「政治家の裏金作りは想像も及ばない悪行であり、政治に対する国民の信頼は地に落ちたと言わざるをえません」 不信任案を提出した立憲民主党は、政治資金パーティーをめぐり“裏金”疑惑が持たれている松野官房長官について、「その職に居座り続ける限り、国益を大きく損ない続ける」などと指摘。総理が交代させるべきだと迫りました。 不信任案は与党などの反対多数により否決されましたが、公明党の山口代表は「否決したから即信任したと同じ評価をするべきではない」と話しています。 岸田総理 「この否決を受けて、松野長官に職務に当たって頂きたいと考えています」 岸田総理はこう話しましたが、あさってにも松野長官を含む安倍派の閣僚4人を交代させる意向
今年5月に開かれた安倍派の政治資金パーティーに、多くの所属議員とともに出席した松野博一官房長官(右)(2023年5月16日撮影) 師走の永田町は、自民党派閥パー券をめぐる「裏金疑惑」で、ピリピリしている。その大きな要因が、ただでさえ支持率低迷で追い込まれ気味の岸田文雄首相を支える松野博一官房長官が、所属する安倍派の政治資金パーティー売り上げの一部のキックバックを受け「裏金」としていた疑惑で窮地に立たされているためだ。詳細の説明を一切拒んでいることも状況をさらに悪化させている。 【写真】田中真紀子氏、国民はそんなにばかじゃない…松野官房長官の答弁拒否を批判 松野氏は毎日午前と午後の2回行う記者会見で、捜査中であることを理由に、裏金疑惑に関する質問に答えていない。8日には衆参両院で予算委員会集中審議が行われ、松野氏に質問が集中したが、「お金は受け取ったのか」「キックバックはあったのか」という蓮
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