安倍派発足後初の政治資金パーティーで、ジュースの入ったグラスを掲げる安倍晋三元首相(中央)ら=東京都港区で2021年12月6日、小川昌宏撮影 政治とカネを巡る問題が再び浮上している。 自民党の派閥が所属議員にパーティー券販売のノルマを課し、ノルマを超えた分については政治資金収支報告書に記載せずに議員にキックバックされ、裏金となっている疑惑だ。 特に安倍派は5年間で、10人を超える議員に1000万円単位でキックバックが行われていたと報道されている。 政治資金規正法の収支報告書記載義務に反した事案として法的な処断が行われなければならない。 同時に、なぜ、このような組織的不法行為が行われてきたのか、背景にある問題を見極め、ただしていく必要がある。 自民党は政治資金が潤沢ではないのか ロッキード事件やリクルート事件などを背景に、汚職の温床となっていた企業献金を規制し、政党助成金を導入する改革が19
総選挙を目前に、与野党ともに先行き不透明な中、躍進が予想されるのが日本維新の会だ。維新の国会議員団を率いて選挙に挑む馬場伸幸・幹事長の手腕に注目が集まる。 「1993年堺市議会議員に当選し、20年間堺市議を務めた実績を元に大阪維新の会結成に参加した重鎮です。維新は現代表の松井一郎氏が大阪市長任期満了で引退の意向を表明している。圧倒的人気を誇る吉村洋文・大阪府知事がまだ若く、衆院選の結果次第では馬場氏が次期代表に就く可能性もある」(在阪政治部記者) その馬場氏に、公設秘書をめぐる秘書給与法違反の疑いが浮上している。 馬場氏の地元・堺市のNPO法人「クリーン鳳」は、〈地域住民の理想とする社会の実現〉を目的とし、堺市から公園の管理や地域の安全見回り事業を請け負っているが、同法人が堺市に提出した名簿を確認すると、職員として馬場氏の公設第1秘書、同第2秘書の名前が並ぶ。 国から給与が支払われている公
消費税増税に国民の理解を得るため続けてきた国会議員歳費の20%削減は、期限を迎える4月末での打ち切りが濃厚になった。増税直後だけに延長も取り沙汰されたが、自民党は消極的で他党も及び腰。国民の負担増を尻目に議員の「生活苦」を理由として、給与に相当する歳費を元に戻したい本音がのぞく。進まない衆院議員定数削減と併せて「身を切る改革」は掛け声倒れの様相だ。 18日の衆院議院運営委員会理事会。逢沢一郎委員長が歳費問題を念頭に議論を促したが、沈黙が続いた。削減延長を求めていたはずの公明党や野党の一部も特に発言はせず、散会した。 自民党の石破茂幹事長は15日、「借金して事務所の運営費に回している議員も多い。生活が困窮する状況はいかがか」と記者団に述べた。2回の期末手当を含めて現在、議員歳費の年額水準は約1685万円。削減が終了すれば約2106万円に戻る。党内では「民間に給与を上げるよう要請しているので総
この4月から、国民への大増税とは逆に、国家公務員と国会議員の“賃上げラッシュ”が始まった。国家公務員の給料は平均8%引き上げられ、行政職平均のモデルケースでは月額約2万9000円、ボーナスを含めた年収では約51万円のアップだ。国会議員の歳費(給料)はもっと増え、5月分から月額約26万円アップ、年間421万円もの引き上げになる。 こうした大盤振る舞いは、「震災復興のために国民と痛みを分かち合う」と2012年から2年間の時限立法で実施されていた議員と公務員の給料削減を安倍政権が打ち切ったからだ。 手取りが1割近く減っていたという中央官庁の課長クラスは、「子供の教育費は削れないし、給料カットはきつかった。これで一息つける」とホッとした表情で語り、歳費削減後に当選した自民党若手議員は、給料が純増になるとあって「いい時計でも買おうかな」と笑いが止まらない様子だ。 政治家や官僚の言い分は「われわれは2
2014年4月末で期限が切れる国会議員歳費の2割削減を、5月以降も続けるべきか、与野党で議論が続いている。削減措置を延長するには、今国会で新たな法案を成立させなければならないため、このまま議論が進まなければ5月には自動的に元の水準に戻ることになる。 自民党の佐藤勉国対委員長は15日の記者会見で「この間も衆院赤坂議員宿舎の家賃が上がった。台所事情は非常に厳しい」と本音を漏らし、同党幹部の一人は「自民党が泥をかぶるなんて格好良いことは言わないが、どの党も国民にどう見られるかを気にしている」と強調した。 共産党の穀田恵二国対委員長も16日の記者会見でこう言い放った。「短絡的に、減らせばいいという競争をやっているわけではないのだ」 (MSN産経ニュース『歳費カット延長で攻防…実は「時間切れ」狙い? 与野党神経戦』より 2014/04/16 23:13)
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