印刷 プロの漫画家を志す若者たちが、京町家で生活を共にしながら腕を磨く。京都市は新年度から、そんな取り組みの支援を始める。手塚治虫や赤塚不二夫らが輩出した東京の「トキワ荘」にあやかり、その名も「京都版トキワ荘」計画だ。 京都では、京都精華大(左京区)や京都造形芸術大(同)に漫画専門の学部や学科ができるなど「マンガ熱」が高まっているが、著名なプロが巣立つまでには至らず、市が人材育成に乗り出すことにした。 市によると、市街地の町家を借りて「漫画家の卵」に入居してもらう計画で、2013年度に20歳以上の男女計8人の募集を始める。新年度予算案にはプロの漫画家を招いて勉強会を開くための300万円を盛り込んだ。家賃を補助したり、生活を支える副業も紹介したりする予定だ。 トキワ荘は東京都豊島区にあったアパート。1950年代、手塚や赤塚のほか、藤子・F・不二雄や石ノ森章太郎らが若手時代を過ごしたこ