国際物流に使われる海上コンテナについて、国土交通省は国内で流通している現行の40フィート(約12メートル)から、45フィート(約13.5メートル)まで大型化できるかどうか検討を始めた。トレーラーの利便性の向上を目的に調査検討会を設け、牽引(けんいん)できる車体の開発などを目指している。議論の進展次第では、コンテナを積んで走行するトレーラーがさらに長くなる。各地で横転死亡事故が多発するなか、安全面を危惧(きぐ)する声もでている。 国交省が設置した「国際海上コンテナ輸送に適したトレーラに係る調査検討会」は、省内の関係部局のほか、警察庁や輸送事業者、トレーラーの関連メーカーなど外部7団体で構成する。同省によると、45フィートコンテナを牽引できる車体の開発や、大きさの違うコンテナを牽引する際にも1台の車両で兼用できるようにするなど、トレーラーの利便性の向上について検討することを目的としている。