ジェーン・グレイ(英: Jane Grey、1537年10月12日? - 1554年2月12日)は、16世紀中頃のイングランドの女王(在位:1553年7月10日[1] - 19日)。異名に、九日間の女王(ここのかかんのじょおう、Nine-Day Queen)がある。 数奇な縁でイングランド史上初の女王として即位したが、在位わずか9日間でメアリー1世により廃位され、その7か月後に大逆罪で斬首刑に処された。そうした経緯から、イギリスでは古来彼女のことを「クイーン・ジェーン」(Queen Jane、ジェーン女王)とは呼ばずにレディー・ジェーン・グレイ(Lady Jane Grey、ジェーン・グレイ令嬢)と呼んできた。ジェーンを正統なイングランド君主とはみなさない史家や学者も少なくないが、イギリス王室はジェーンをテューダー朝第4代として公式に歴代君主の一人に数えている[2]。 父は初代サフォーク公