静岡県熱海市上宿町の東京電力所有のビルに間借りしている熱海市立図書館が、来年夏に初の契約更新を迎える。 市の予算編成に合わせ、今夏には更新についての話し合いが東電沼津支店で行われる予定だ。東電は5月20日に発表した経営合理化策の中で、「電気事業に欠かせない不動産以外は売却」の方針を打ち出しており、協議の行方が注目される。 同図書館は2007年8月、東電の旧熱海営業所(5階建て、延べ床面積約3800平方メートル)に入居した。東電が伊豆半島地域の業務を伊豆支社(伊豆の国市)に集約したため、1、2階を電気料金支払い窓口などの「熱海営業センター」にしたのに伴い、同図書館は空いた3〜5階(同約2500平方メートル)に市役所隣の市文化会館内から移転。年間約2600万円で借りている。図書館の広さはそれまでの約900平方メートルから3倍近くになり、月平均の図書貸出者数も飛躍的に伸びた。移転前の06年度(1