ニッケルとスズは短寿命(周辺核種中では比較的安定)で、鉛164 (Z=82, N=82) は確認もされていない。これは、安定核種が集中する中心(ベータ安定線)から外れると、陽子や中性子の間に働く三体力が核力による繋ぎ止めを妨げるためである[9]。原子核が成立できる限界をドリップライン(英語版)と呼び、鉛のひとつ前のタリウムでは中性子数100以上となっている。 不安定核領域[編集] 魔法数は量子力学の効果を考える事で説明され、理論的な予測もされているが、シェルモデルは素粒子数が多くなると成り立たず、安定核近傍を離れた中性子過剰不安定核領域やドリップライン周辺では、他の理論に基づく推測から追加の魔法数が提案されている。 スキルムモデル(バリオンを扱う)についての、ハートリー-フォック方程式のボゴリューボフ変換による非相対論的エネルギー密度の研究では、N=184, 196が魔法数とされる。 この